新潟中央高等学校管弦楽部♪コーラス部 Joint Concert 2011
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2011年8月14日(日) 13:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
第1部 〜オーケストラステージ〜

  新潟中央高等学校校歌
  歌劇「運命の力」序曲
  組曲「くるみ割り人形」より 行進曲、トレパーク、花のワルツ

(休憩:10分)

第2部 〜コーラス部ステージ〜アンサンブルとともに

  打楽器アンサンブル
       エオリアン・クィンテッド(金田真一)

  (卒業生による歌唱)

  コーラス部
       故郷
       手紙 〜拝啓十五の君へ〜
       平成23年度NHK全国学校音楽コンクール課題曲 僕が守る
       In Honorem Sancte Birgitte より Introitus

  木管アンサンブル
       弦楽合奏のためのセレナーデ より 第4楽章フィナーレ

  コーラス部
       A Little Jazz Mass より 1.Kyrie 2.Gloria

  金管アンサンブル
       ブラジル

(休憩15分)

第3部 〜管弦楽部コーラス部ジョイントステージ

  美女と野獣 〜弦楽オーケストラ
  さんぽ 〜オーケストラ入門(となりのトトロより)
  人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城より)
  サウンド・オブ・ミュージック メドレー
  見上げてごらん夜の星を

 
 

 お盆真っ盛り。コンサートは夏枯れ状態。とはいえ、せっかくの日曜日ですから、催しはないかと探しましたら、このコンサートがありましたので聴いてきました。新潟県内の高校で管弦楽部があるのは珍しく、高田高校と中央高校だけだったかと思います。中央高校のオケは、これまで2003年2010年の2回聴いたことがありますが、実力的には新潟市ジュニアオケに及ばずという印象でした。今回は県内トップの実力を持つ合唱団との共演というのが楽しみです。

 ホールは1階と2階のB,C,Dブロックのみ使用されましたが、7割程度の入りでしょうか。やたらテレビカメラが多いのが気になりました。

 最初はオケとP席の合唱により校歌が演奏され、その後オケのみでヴェルディの「運命の力序曲」とチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から3曲演奏されました。
 なかなか力強い良い音を出していましたが、管楽器・打楽器の音量に比して弦が弱く、アンサンブルももう一息というところでしょうか。でも、聴かせどころはそれなりにまとめて、十分にオーケストラの味わいを楽しめました。

 第2部は充実したものでした。打楽器、木管、金管のアンサンブルはすばらしく、十二分に楽しませてくれました。しかし、それ以上に合唱のすばらしさに驚きました。
 まず、ステージ転換のつなぎとしてプログラムになかった合唱団OGによる合唱がすばらしいものでした。P席で歌われましたが、澄んだ歌声がホールいっぱいに響いて心に染みました。
 コーラス部の歌った各曲も聴き応えあるもので、関東合唱コンクール金賞の実力が伺えました。中でも、OGの皆さんも参加した、ミサ曲らしからぬJazz風の「A Little Jazz Mass」が良かったです。
 多彩な演目で飽きさせず、アンサンブルと合唱のつなぎが実に見事でした。アンサンブルや合唱の入退場も計算された演出はたいしたものです。

 第3部は弦楽と打楽器の演奏に始まり、オーケストラ演奏、合唱とオケの共演と進みました。第1部同様に、弦の弱さは感じざるを得ませんでしたが、感動的な演奏だったと思います。
 最後は客席もいっしょに「見上げてごらん夜の星を」を歌って終演となりました。アンコールを期待しましたが、そのまま終演となってしまいました。

 内容豊富なすばらしいコンサートだったと思います。多彩な演目で楽しませてくれました。プログラムの構成、ステージ転換の見事さは良かったです。
 正直言って、ほかにコンサートがなかったため、期待せずに聴きに行ったというのが本音でしたが、見事に裏切られ、すばらしい演奏に満足しました。合唱団は明後日にコンクールを控えているとのこと。良い結果が期待されます。
 

(客席:2階:C4ー5、無料)