新潟中央高等学校管弦楽部定期演奏会
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2010年8月14日(土) 13:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:雨尾公夫
サックス:三浦雄太、ピアノ:松岡亜希子
 

 
 
第1部 指揮:雨尾公夫

ビゼー:劇音楽「アルルの女」組曲 第2番
  I.パストラーレ
  II.間奏曲
  III.メヌエット
  IV.ファランドール

(休憩15分)

第2部 サックス:三浦雄太、ピアノ:松岡亜希子

Demersseman:Fantaisie sur un heme original
Bizet/Suzuki編:The Carmen
Gershwin/Nagao編:Rhapsody in Blue

(休憩15分)

第3部 指揮:雨尾公夫

大島ミチル:NHK大河ドラマ「天地人」より 'オープニング・テーマ'
Zimmer/Lavender編/Longfield編:PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLDS END
Horner/Moss:TITANIC
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より 序曲

(アンコール)
ビゼー:歌劇「カルメン」前奏曲

 
 

 お盆休みということもあってか、新潟ではめぼしいコンサートがありません。でもせっかくの休みなので、このコンサートに行くことにしました。新潟中央高校の定期演奏会は2003年に1度聴いたことがありましたが、まずまず楽しめたような記憶があります。以来、久しくなりますが、高校生がどういう演奏を聴かせてくれるのか興味深く感じ、りゅーとぴあへと向かいました。

 ホールは1階とステージ周りを除く2階が使用されましたが、客の入りはほどほどで、Cブロックに席を取りました。出演する子供たちのご家族が多いのでしょうが、子連れの方も多く、演奏中も騒いでいるお子様もみられました。

 第1部は「アルルの女」第2組曲。出だしがあまりにもゆっくりで、やっぱり、高校生だなあ・・、などと心配させましたが、次第に耳が慣れたせいか、音楽として楽しめるようになりました。弦楽器に比して管楽器が異様に多く、吹奏楽団に弦楽合奏が加わったというような編成で、音量としては豊かで、迫力がありました。ただし、これは管が多いためと言えましょう。メヌエットのフルート・ソロはお見事でした。ハープの代わりにピアノが使われていたのは残念でしたけれど。

 第2部はどういう関係かはわかりませんが、新潟出身のサックス奏者・三浦さんのステージでした。さすがに多方面で活躍されている方で、なかなかよい演奏を聴かせてくれました。ラプソディ・イン・ブルーでは3本のサックスを使い分けていましたが、その効果はイマイチのようにも感じました。ピアノの松岡さんは容姿端麗な方で、かがんでピアノの椅子の高さ調整をするお姿が艶かしかったです。(いやらしいオヤジですね)

 第3部はポップス・ステージというところでしょうか。吹奏楽団的なオケの管編成もあって、こういう曲は迫力もあって、聴き映えある演奏だったと思います。

 最後はさすがにクラシックに戻り、「魔弾の射手」序曲。練習を積んだ曲らしく、まずまず聴かせてくれたと思います。


 高校の部活動の発表会ですから、それなりの演奏かとは思いますが、音楽として演奏を楽しむことができました。新潟では演奏家としても知られる各楽器の指導者も中に入って演奏していましたが、さすがに手の動きが違いました。特にヴァイオリンの佐々木さんは目立っていて、格の違いを見せ付けていました。
 今回が最後の3年生ひとりひとりを紹介し、指揮者から花束が贈られたのはほのぼのとして良かったです。親御さんも感動したでしょうね。

 新潟県の高校で、オーケストラを持っているのは、中央高校と高田高校の2校だけだそうです。演奏水準としては新潟市ジュニア・オケの下と思いますが、7年前に聴いたときよりはるかに高水準と思います。これからの益々の発展を期待したいと思います。
 

(客席:2階C3−9、全席自由:無料)