新潟フルートアンサンブル・アカデミー 第11回演奏会
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2010年9月5日(日) 14:30  だいしホール
 
フルート:石丸涼子、榎本正一、佐藤鎮香、坪川麻樹子、手島尚子、西村友之、西山直子、水島あや
 


1.ヘンデル:シバの女王の入場
2.クーラウ:グランド・カルテット
3.モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136

(休憩15分)

4.伊藤康英:ケニアン・ファンタジー  (カホン:さとし)
5.ムーケ:フルートとピアノのためのソナタ「パンの笛」作品15 
6.ホルスト:大管弦楽のための組曲「惑星」作品32より 第4曲「木星」 

(アンコール)
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より 「芦笛の踊り」 
ボリング:「ジャズ組曲」より 第5曲 
 
 

 りゅーとぴあでは、東京交響楽団新潟定期演奏会に合わせて、毎回1時から東京交響楽団ロビーコンサートが開催されます。今回は東響が誇るコンミスの大谷さんが率いる弦楽四重奏団が出演するとあって、早めに昼食をとり、聴きに行きました。30分ほどのコンサートでしたが、ジャズにアレンジした演奏で大変楽しむことができました。東響新潟定期の本番は5時開演ですから、それまでかなりの時間があります。一旦帰宅して出直そうと思っていたのですが、だいしホールでこのコンサートがあることを思い出し、急遽聴きに行くことにしました。

 開店6周年記念セールのCDショップ「コンチェルト」に寄り、東堀をブラブラ歩いてホールに着くと、ちょうど良い時間でした。当日券を買って入場しましたが、6割程度の入りでしょうか。後方に席を取り、ゆったり聴くことができました。

 このコンサートは、水島さんを中心に、毎年開催されており、実は昨年も聴きに来ていました。メンバーを見てみますと少し入れ替わりがあるようです。
 曲はフルート奏者にとっての定番曲や、フルート・アンサンブル用にアレンジした曲で、曲目によって編成が異なり、奏者の入れ替わりがありました。通常のフルートのほかに、ピッコロ、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルートなどが使用され、特に榎本さんの演奏するコントラバスフルートが異彩を放っていました。
 
 モーツァルトのディベルティメントなどはなかなか良い編曲で楽しめましたが、正直な感想としては、全体としてフルートだけだとやや音色的に単調な感じは否めません。後半のケニアン・ファンタジーはカホンが加わって音色にスパイスが効いて良かったと思います。「パンの笛」は水島さんのソロで、ピアノのパートをフルート合奏で演奏するものでしたが、やはりピアノで聴きたかったように思います。全員参加の「木星」は編曲の良さもあって、聴き応えがあり、最後を飾るにふさわしかったと思います。

 水島さんの挨拶があって、アンコールが2曲演奏されました。2曲目はカホンが加わりましたが、やはりカホンが加わると引き締まりますね。
 
 終演は4時半。遅くなったらタクシー移動も覚悟していましたが、時間的に間に合いそうなので、再び歩いてりゅーとぴあに向かいました。

 柔らかなフルートの音色は癒しとして最適です。ピッコロからコントラバスフルートまで、フル−ト・オーケストラの醍醐味を味わうことができました。演奏もさることながら、女性陣のヴィジュアル的な美しさも特筆しておくべきでしょう。美しい人がフルートを吹いていると音色が一段ときれいに聴こえます。煩悩だらけの中年親父には目の保養にもなりました。

 フルート関係では、水島さんを中心に今後も多彩な活動があるようです。ますますの研鑽と発展をお祈りしたいと思います。
 

(客席:K−17、全席自由、当日券2500円)