診察室のイスに座って社保次郎(会社員,43歳,仮名)は、診察を終えたばかりの手を洗い終えてやってきた医師と対面した。

「先生、どうでしょうか?」

「こりゃあ、切らなきゃいけないね」



一瞬、空白になった頭に、ワイドショー再現ビデオならホワイトアウトするところだが、本屋の棚に並んでいた『切らずに痔を治す本』や『切らずに誰にも知られずにぢを治す』という通信販売の広告が頭をかすめた。
医者の勧めるがままに、「二週間の入院で手術」を決めてしまったが、どうも気が進まない。

「そうだDr.OKにメールで相談してみよう」


こんなわけで受け取ったメールも数知れず。そこで今回は、「痔の手術適応」について私なりの考え方を述べましょう。題して

切るべきか、切らざるべきか


注意:手術適応は、医者の考え方や、その他諸々の条件で多少の幅があることはいたしかたありません。
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