咲花温泉 いろりの宿 ホテル平左エ門 (五泉市) A  (泉質A、浴室B、設備C、眺めB)  2023年10月より閉館

五泉市佐取  TEL:0250-47-2321 営業時間:10:00-21:00 定休日:なし
泉質:単純硫黄泉、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
http://www.heizaemon.jp

場所:JR咲花駅を過ぎ咲花温泉街に入る。温泉街の中程左手(川側)にある小規模な旅館である。いろりのある客室が名物らしい。

料金:入浴は、大人500円、小人300円、タオルなし。(3軒回って1500円の湯巡り手形も使用可能である。)

浴室:長い廊下を歩いた先の川縁に浴室がある。男女大浴場は、かまぼこ型で5〜6人程度入れるくらいの大浴槽があるのみであるが、エメラルドグリーンに輝くお湯が美しい。源泉は豊富に注がれ、浴槽の縁から豪快に掛け流しされている。源泉の投入口には竹製のおちょこが用意されている。窓からは阿賀野川の流れが見える。洗い場は4カ所のみ。固形石鹸、ボディソープ、シャンプー、リンスが備えられている。脱衣場の洗面台にはドライヤーが置いてある。
 また、この内湯とは別に、2003年4月に新設された「川の湯」という露天風呂がある。岩作りの「岩の湯」、木製の「木の湯」があり、男女入れ替えで使用される。このうち「岩の湯」は「湯上がり処」から少し歩いた先にある。湯は掛け流しされ、源泉の投入口にはやはりおちょこが置いてある。露天であり、また浴槽も大きめのためか、湯温は内風呂より若干低めに感じた。雄大な阿賀野川の流れを眺めながらの入浴は心和ませ、泉質以上の効能を与えてくれる。ただし、川の向こうは国道49号線が走っており、望遠鏡でもあれば覗かれるかもしれない。

泉質:源泉は咲花温泉6号井。源泉温度44.3℃の単純硫黄泉。主な成分(イオン濃度mg/kg)は、 Li 0.2、Na 195.5、K 4.7、NH4 0.2、Mg 0.8、Ca 49.9、Sr 1.2、F 1.6、Cl 238.2、Br 0.6、I 0.2、HS 12.7、S2O3 2.3、SO4 232.9、HCO3 43.1、CO3 0.2、メタ珪酸 39.8、メタ硼酸 4.0、遊離CO2 1.1、遊離HS 2.3であり、ガス性除く成分総計は828.1mg/kgである。硫黄分を多く含み、硫化水素臭、硫黄味がして肌に優しい柔らかなお湯である。この源泉がふんだんに掛け流しされているのはありがたく、温泉好きにはこの上ない喜びである。

コメント:小さな旅館であるが、内風呂、露天風呂とも阿賀野川の流れを眺めながらの入浴は格別であり、掛け流しの新鮮な源泉を味わうことができて最高である。入浴客用の休憩所はないが、狭いが湯上がり処で休憩は可能。温泉好きの方々にお勧めできる旅館である。

(No.321 2004/5/7、2013/2/24、2014/4/22訂正、2023/11/5追記)

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