咲花温泉 柳水園 (五泉市) A  (泉質A、浴室C、設備C、眺めC)

五泉市佐取7241 TEL:0250-47-2121 営業時間:9:00-20:30 定休日:なし
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、48.3℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
http://www.sakihana.jp/stay/ryusuien.html

場所:JR咲花駅を過ぎ咲花温泉街に入る。望川閣を過ぎ右手の坂道を上った先にひっそりとたたずんでいるのが柳水園である。

料金:入浴は、大人600円、小人300円、タオルなし。6枚で3000円の回数券あり。(2024/4/8料金改定)

浴室:ちょっとレトロな館内が逆に落ち着きを感じさせる。玄関からの廊下の奥に浴室がある。廊下から段を下りたところが脱衣場である。脱衣棚に脱衣籠、そして洗面台がひとつあり、ドライヤーがある。手前に何故か場違いに感じるような革張りのソファがある。
 浴室の戸を開けるとプーンと硫黄臭がしていやがおうにも温泉気分を盛り上げる。浴室には2m四方程度の浴槽があるのみでシンプルである。隅の壺から熱めの源泉がジャバジャバと注がれ、浴槽縁より掛け流しされている。浴槽を満たすエメラルドグリーンの源泉が美しい。洗い場にはシャワー付きカランが2カ所のみ。ボディソープ、リンスインシャンプーあり。浴室の窓からは植え込み等が見えるが、川には面していないので、景色は楽しめない。

泉質:他の旅館同様の硫黄泉のはずだが、掲示は古いものがあるのみ。参考までに記載すると、塩化カリウム26.9粍瓦、塩化ナトリウム569.1、硫酸ナトリウム118.2、水硫化ナトリウム54.2、硫酸カルシウム381.3、重炭酸カルシウム36.8、重炭酸マグネシウム12.6、重炭酸亜酸化鉄0.03、硫酸アルミニウム0.92、炭酸マグネシウム4.6、水酸化マグネシウム2.6、メタ硼酸9.0、メタ珪酸98.0となっている。浴用のほか飲用の効能も記載されており、源泉の投入部に飲泉用コップが置いてある。実際のお湯は、硫黄臭、硫黄味があり色は時々により変化するようだが、訪問時は目に鮮やかなエメラルドグリーンであった。湯温は熱めで、その時の水面付近で実測45℃であった。湯は刺激的ではなく、肌によくなじむ。浴槽が小さい分新鮮な源泉を味わうことができ、咲花温泉の良さを改めて感じさせてくれる。

 その後の掲示によると、源泉名は咲花温泉6号。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉温度48.3℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年10月22日分析)は、Li 0.2、Na 233.1、K 7.0、NH4 0.8、Mg 0.8、Ca 75.7、Sr 1.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.I 0.4、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 20.5、HSO4 0.0、S2O3 7.6、SO4 281.7、HPO4 0.2、HCO3 45.2、CO3 0.0、メタケイ酸 55.5、メタホウ酸 3.4、遊離CO2 2.5、遊離H2S 3.7 など、ガス性除く成分総計は1022mg/kg。
 源泉は加水なし、加温なし、循環・ろ過なし、入浴剤なし、塩素消毒なし、毎日換水しているとのことであり、生の源泉をダイレクトに楽しめる。

コメント:レトロな旅館で、露天風呂もなければ景色も楽しめない。しかし、それ以上に源泉を味わうことができる。温泉好きの根強いファンが多いのもうなずける。純粋に咲花温泉の湯を楽しみたい人にはお勧めできる施設である。

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(No.319 2004/4/16、2009/1/30料金訂正、2020/9/20改定、2024/4/8料金改定)

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