村杉温泉共同浴場 薬師乃湯 (阿賀野市) B  (泉質B、浴室C、設備D、眺めD)

阿賀野市村杉温泉 TEL:0250-66-2626 営業時間:7:00-20:30(土日祝日7:30-20:30) 定休日:なし
泉質:単純泉放射能泉、25.2℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:なし シャンプー:なし 休憩所:なし 食堂:なし
http://www.yakushinoyu.com/


場所:五頭温泉郷のひとつ村杉温泉の中央にある。国道290号線から細い道を入っていく。村杉温泉は長い歴史を持ち、南北朝時代に薬師如来のお告げによって発見された温泉だという。近郷では古くから湯治場として親しまれており、子宝の湯としても有名。私が子供の頃、祖母がよく行っていたものだ。共同浴場も古いのだが数年前に改築されてこぎれいである。

料金:大人300円、子供200円、タオルなし。券売機で入浴券を購入。中に入ると銭湯の番台そのものの受け付けがある。(2022/3/1値上げされた)

浴室:長方形のジェット付き浴槽がひとつのみ。隅に湯口があり、飲泉用カップが置いてある。洗い場はシャワー付きで4ヶ所で、石鹸類はない。脱衣場にはコイン返却式ロッカーと棚がある。簡単な椅子とベンチがあるが、休憩設備はない。

泉質:源泉名は、薬師の湯1号井。泉質は単純放射能泉。源泉温度25.2℃。湧出量112L/分(自噴)。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年8月4日分析)は、Na 71.3、K 2.0、NH4 0.1、Mg 0.4、Ca 38.2、Sr 0.4、F 0.9、Cl 13.4、Br 0.1、NO3 0.4、SO4 187.0、HCO3 55.2、メタ珪酸 30.5、メタホウ酸 0.3、遊離CO2 3.2 など、ガス性除く成分総計は400.2mg/kgである。ラドン(Ra)を200.5x10-10Ci/kg(55.1マッヘ/kg)含む。源泉は加温、循環・濾過、塩素消毒されている。浴槽の湯は、無味であるが、若干のカルキ臭を感じる。脱衣所に大正3年の古めかしい成分分析表が掲げられていて、歴史を感じさせる。

 平成31年3月18日付の分析表によると、源泉名は、薬師乃湯1号井。泉質は、単純弱放射能冷鉱泉(低張性中性冷鉱泉)。源泉温度 22.7℃(浴槽41℃前後)、湧出量 105L/分(自然湧出)、PH 7.2。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 58.0、K 1.4、NH4 0.3、Mg 0.3、Ca 26.2、Sr 0.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.7、Cl 10.7、Br 0.1、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.5、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 150.4、HPO4 0.0、HCO3 36.6、CO3 0.0、メタケイ酸 26.7、メタホウ酸 0.2、遊離CO2 6.1、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は400.2mg/kg。また、ラドン(Rn)を124.6X10-10Ci/kg(34.3マッヘ/kg)含む。
 源泉は、衛生管理の目的、また入浴に適した温度を保つ為に加温して浴槽に供給、衛生管理と温泉資源の保護を目的として循環ろ過装置を使用し、塩素系薬剤による消毒をしているとのこと。
 以前はラドン濃度が高く、日本でも有数の放射能泉だったが、濃度が低下して弱放射能泉になった。

コメント:共同浴場でありながら循環湯というのは残念であるが、源泉も注がれており、飲泉もできるようになっているので良い。根強いファンが多く、休日は次から次へと客足が途絶えない。温泉前の駐車場に止めるのは至難。裏には足湯があり、坂を上った右手には露天風呂がある。近くにある川上とうふ店は知る人ぞ知る名店。豆腐が店頭で食べられる。ところてんもおいしい。ドライブ、行楽のついでに気軽に利用されると良い。

(No.89 1998/10/4、2004/4/1合併により住所変更、2010/1/10URL追記、2012/5/19改訂、2022/3/1料金改定・URL変更、2023/9/9追記)

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