月岡温泉 ホテル太洋 (新発田市) A  (泉質A、浴室C、設備C、眺めD) →営業形態変更し、ゲストハウスたいよう となった。

新発田市月岡370-2 TEL:0254-32-2411 営業時間:10:00-20:00(要確認) 定休日:なし
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、50℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:食事可
http://www.taiyokan.jp/index.html

場所:月岡温泉街の入り口、旅館案内所横の道路を入ったところにある客室数10室という小規模旅館である。

料金:入浴料は500円。タオルは付かないが、浴室にタオルが置いてあり、使えるようである。そばと入浴で1000円というコースや、将棋・囲碁と入浴で1000円というコース(日曜・祝日)もある。手打ちそばと水出しコーヒーが名物らしい。

浴室:玄関の正面の奥に浴室がある。内湯があるのみで、温泉を楽しむには程よい大きさの浴槽に源泉が注がれ、掛け流されている。浴室に入ると硫化水素臭が充満し、温泉気分を盛り上げてくれる。浴槽壁をこすると手は黒くなる。洗い場は2ヶ所。シャンプー類は置いてある。蛇口は真っ黒に変色し、硫黄泉のパワーを誇示しているかのようである。脱衣場には脱衣棚があるのみで、鍵はない。洗面台の蛇口も真っ黒である。浴室窓は曇りガラスであるが、開けても景色は良くない。

泉質:浴室の掲示では、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉温度50.0℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成元年3月30日分析)は、Li 0.6、Na 1109、K 25.4、NH4 2.3、Mg 30.0、Ca 57.9、F 3.1、Cl 1275、I 0.9、HS 88.4、S2O4 0.5、SO4 552.3、HCO3 372.0、CO3 1.1。成分に関してのこれ以上の記載はなく、ガス性成分や成分総計などは記載されていなかった。実際の湯は淡緑色透明。表面に油膜が浮いている。最初は肌にきつく感じるがすぐに馴染んで、肌のツルスベ感がある。硫化水素臭が強く、薄い塩味に強い苦味を感じる。

コメント:小規模旅館で古めかしくなっているが、温泉としては極上である。湯量に見合った浴槽の大きさであり、混み合うこともないので、湯の鮮度は抜群である。大規模旅館や共同浴場ではこれほどの鮮度は得られない。横綱・千代の富士がここに湯治に来て、その後に53連勝を飾ったという逸話もうなずけるようなパワーを実感できる温泉である。月岡の源泉の良さを味わってみたい方々には自信を持ってお勧めできる。
 

(No.417 2007/7/7、2019/7/28追記)

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