月岡温泉共同浴場 美人の泉 (新発田市) B  (泉質A、浴室C、設備C、眺めD)

新発田市月岡 TEL:0254-32-1365 営業時間:10:00-21:30(受付20:30まで) 定休日:火曜日
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、50.4℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:なし


場所:月岡温泉市街を迂回するバイパス沿いにある共同浴場。清風苑という大きな旅館の道路を隔てた向かいにあり、となりは郵便局である。

料金:大人600円、小人350円、タオル別。(2022/5/1料金改定) 玄関先に券売機があるので入浴券を買って受付する。貴重品は受付に預けることができる。鍵なし下足棚に靴を入れて入館。

浴室:入って正面に浴室がある。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠。浴室に入ると左右に洗い場がある。奥に大浴槽がひとつあり、エメラルドグリーンの月岡温泉の源泉があふれ、硫化水素臭が充満している。循環式だが源泉も注がれ、その分はオーバーフローされている。浴室からは景色は見えない。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが置かれている。脱衣場の洗面台にドライヤーが置いてある。

泉質:源泉名は月岡5号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉温度50.4℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月4日分析)は、Li 0.3、Na 1097、K 22.6、NH4 6.7、Mg 22.1、Ca 50.2、Sr 2.4、F 2.7、Cl 1059、Br 4.9、I 1.3、HS 71.5、S2O3 41.4、SO4 575.1、HPO4 0.4、HCO3 482.1、メタ珪酸 40.3、メタ硼酸 14.6、遊離CO2 8.1、遊離H2S 8.1、など、ガス性除く成分総計は3494mg/kgである。以前は5号井、6号井の混合であったが、新しい掲示では5号井単独のようである。総硫黄は以前の分析より増しており、県内だけでなく、全国でも屈指の量である。
 実際の湯は淡緑色透明、薄い塩味と強い苦味があり、硫化水素臭が強い。肌にツルスベ感がある。ごくわずかに油膜が浮かぶ。循環併用であるが、源泉は絶えず供給されていて、オーバーフローもある。人気施設なので、利用客数が多いと鮮度が落ちる場合もある。しかし、月岡の源泉を気軽に味わうには便利でよい。

 2023年6月8日付の新しい分析表によりますと、源泉名は、月岡5号井。泉質は、含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度 50.3℃、使用位置 42.0℃。湧出量 440L/分(動力揚湯)。PH 7.7。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.3、Na 1047、K 23.7、NH4 8.3、Mg 20.8、Ca 50.5、Sr 2.6、Ba 0.0、Al 0.0、Fe(II) 0.7、Cu 0.2、Zn 0.0、F 3.0、Cl 1061、Br 4.6、I 0.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 34.9、HSO4 0.0、S2O3 32.2、SO4 557.4、HPO4 0.2、HCO3 477.2、CO3 0.0、メタケイ酸 44.1、メタホウ酸 12.3、遊離CO2 16.0、遊離H2S 7.9 など、ガス性除く成分総計は3494mg/kgである。
 入浴に適した温度に保つために加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用とのこと。


コメント:共同浴場と言うことで休憩設備が乏しいのは仕方ない。自販機あるが食堂はない。休憩用の広間はある。最近裏に休憩所が増築された。常連さんで賑わっており、純粋に温泉を楽しみたい人には良い。行楽帰りにどうぞ。

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(No.45 1998/3、2004/1、2009/1/3、2014/7/5、2018/9/2改訂、2019/10/1料金改定、2022/5/1料金改定、2023/9/9追記)

附記:昔は、月岡と言えば動物園と月岡ヘルスセンターであった。経営難から動物園は廃園され、以後新潟県内にはまともな動物園がなくなってしまった。寂しい限りである。行政の力で存続できなかったものかと悔やまれる。
 また、月岡ヘルスセンターと言えば新潟ビーチ温泉センターと並んで、私の子供時代の思い出である。大広間でみた旅回りの一座のショーが今でも記憶に残っている。その後月岡パレスホテルとして衣替えしたが、いつの間にか消えてしまい、現在は冠月の別館となっている。ここの大浴場の奥にあった薄暗い源泉風呂が懐かしい。
 かつては田舎の湯治場であった月岡温泉も、新潟を代表する温泉街となった。この貴重な温泉資源を利用した娯楽施設の充実が望まれる。

2003/7/7 豊浦町は新発田市に合併し、月岡温泉も新発田市になりました。

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