場所:平成16年11月23日に、「天神の湯」としてオープンした日帰り温泉施設であるが、平成21年10月1日、健康器具等を配置して「ヘルス天神」と改称した。新発田市の旧豊栄市側のはずれ、旧国道7号線(県道3号線)沿いにある。新潟市からなら、国道7号線新新バイパス・東港ICを降り,旧国道7号線に出たら左折ししばらく進むと右手にある。施設の割に駐車場は広い。 料金:大人600円、小人300円、タオルなし。レンタルタオル100円。10回分5000円(子供2500円)の回数券もある。鍵なし下足棚に靴を入れ、玄関右手に券売機があるので入浴券を買って受付する。 浴室:内風呂は大浴槽のみ。大きなガラス窓から露天風呂がよく見える。露天風呂は屋根付きで、6畳ほどの広さ。塀で囲まれているため、景色は楽しめない。洗い場は左右合わせて10ヶ所。ボディソープ、リンスインシャンプーあり。脱衣場は、以前は鍵付きスチールロッカーと鍵なしの棚に脱衣籠があったが、現在は鍵が壊れたとのことで、スチールロッカーは鍵なしになっている。洗面台には無料のドライヤーがある。 泉質:源泉名は天神の湯。施設自身は新発田市にあるが、源泉井戸は1.7kmほど離れた聖籠町にある。聖籠町というと「ざぶーん」が思い浮かぶが、泉質は「ざぶーん」とよく似ている。泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉、源泉温度42.5℃、湧出量は310L/分(動力)。湯は茶褐色・混濁、強い塩味に鉄味があり、独特な臭気(分析表では植物性臭気と表現)がする。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成15年6月17日分析)は、Li 2、Na 10220、K 605、Mg 192、Ca 274、Sr 4、Ba 2、Al 2、Fe(II) 5、F 1、Cl 17240、Br 126、I 67、HCO3 1436、メタ珪酸 52.7、メタ硼酸 18.5、遊離CO2 270.3 などで、ガス性除く成分総計は30251.2mg/kgと濃厚である。 加水はないが、冬季間(気温が低い時期)は加熱、衛生管理のため循環濾過、塩素系殺菌剤使用との掲示があった。塩素臭さは全くなく、循環・濾過装置を使用しているが、源泉の注湯量、オーバーフローは多いので掛け流しと言っても良い。湯の鮮度は高く気持ちよく入浴できる。濃厚なので、浴槽縁に頭を載せると浮遊感を味わえる。強塩泉の割にはべたつかないで心地よい。露天風呂は温度が低めに設定されており、ゆっくり入浴することができる。 コメント:休憩用広間はあるが広くはない。休憩用広間前に食堂設備がある。設備的には十分ではないが、良質な食塩泉を堪能できるので、入浴利用のみならお勧めできる施設である。 「癒しと、美容・健康を提供できる施設にしたいと健康器具等を配置し、施設名を変更をした」とのことであり、フィットネスジムやリラックスルームのような施設が増設されたのかと期待したが、簡単な運動器具があるだけで、施設の中身は「天神の湯」同じである。 (No.452 2009/10/3) |
|
|
|