瀬波温泉 ホテル・すゞきヶ池 (村上市)  C  (泉質A、浴室B、設備C、眺めB) 廃業

村上市瀬波温泉3-1-50 TEL:0254-53-1111 営業時間:6:30-22:00 定休日:なし
泉質:
ナトリウム-塩化物泉、掛け流し
タオル:なし サウナ:あり 露天:宿泊専用 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし

場所:瀬波の温泉街の一番の高台にある。大観荘の前あたりから入っていく小道がある。玄関前に広い駐車場がある。建物は雑然と建ち並び、増改築を繰り返したものと想像する。丘の麓にある正面玄関はちょっとひなびた感じで、とても大きなホテルの構えには見えないが、エレベーターで上がった丘の上に、実は高層(下から数えて11階)の建物が隠れている。

料金:入浴は700円、タオル別(タオル300円)。フロントでお金を支払う。フロント階は2階にあたり、売店奥のエレベーターで4階に上がる。この4階に大浴場がある。このフロアから高層の客室棟へつながっているが、日帰り入浴客は進入禁止である。

浴室:展望露天風呂は宿泊客のみであるので、4階の大浴場のみの紹介である。浴室は広々としており、かなり大きな大浴槽にサウナがある。サウナ前の大浴槽の隅は仕切られて水風呂となっている。湯は掛け流しされていた。大きなガラス窓は開放的だが、見えるのは雑木林で、海は見えないのは残念。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。洗面台には整髪料類あり。

泉質:湯は軽度白濁し、無臭だが、塩味がし、肌のツルツル感がある。他の瀬波の湯とはかなり趣が異なる。このホテルには独自に3本の源泉井戸がある。そのうち1号泉と2号泉を混合して使用しているという。しかし、浴室には現在使用されていない3号井の成分表が掲示してある。フロントでどうしてかと正したら、ほとんど同じ泉質だからとの返事。参考までに記載すると、源泉名は、ホテルすゞきヶ池3号井、ナトリウム-塩化物泉で、源泉温度85℃。主な成分はNaイオン1310mg/kg、Caイオン81mg/kg、Kイオン52.9mg/kg、塩素イオン1907mg/kg、硫酸イオン248.3mg/kg、炭酸水素イオン35.3mg/kg、メタ珪酸135mg/kg、メタ硼酸22.7mg/kgなど、ガス性除く成分総計は3818mg/kg。いずれにしても、他の瀬波温泉の湯より柔らかくていい湯である。

コメント:展望露天風呂があるのだが、宿泊客専用であり、日帰り入浴客は利用できないのは残念である。専用の休憩所はない。こういう点で考えると、700円はちょっと高すぎるかな。露天風呂も開放してもらいたいものだ。なお、ホテルに向かう途中1号泉のやぐらが見える。また、ホテルの裏山にも井戸があり、源泉が勢いよく吹き出しているのを見ることができる。近くまで上っていくと、温泉のしずくが空から降ってきて、温泉好きにはたまらない。瀬波温泉と言っても微妙に違う源泉があり、それを味わうためにも訪れてみられるとよい。

(No.212 2001/7/7)

残念ながら廃業しました。

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