場所:国道17号線の六日町の中心部を南下、駅前を過ぎた先の交差点を西側に右折、上越線の下をくぐり、道なりに進む。越路荘を右手に見ながら進み、関越道下を過ぎた先の突き当たりを左折すると左手の畑の中に青い建物が見える。龍気別館、ホテル木の芽坂の通りを進んでも来れる。どう見ても温泉旅館らしくはないが、よく見ると山岳荘と書かれた看板がある。右手が本館で、左手の青い建物が浴室棟である。受付らしきものはない。人の気配はなく、出入り自由なようだが、声を掛けると奥から返事があるので、料金を支払おう。 料金:入浴は400円、タオルなし。 浴室:玄関左手の、木の廊下を歩いた先に大小2つの浴室がある。男女が特に決まっているようではなく、早い者勝ちのようだ。どちらでも良いとのことなので、当然両方入った。浴室には浴槽があるのみであるが、大量に掛け流しされている。大きい浴室の浴槽横に寝るにちょうど良い場所があって、空いているときはくつろげる。洗い場というものはなく、水道の蛇口があるのみで、お湯は出ない。石鹸やシャンプー類は置いてあった。窓を開けると魚沼の山々が一望され、景色はよい。脱衣場には脱衣棚・脱衣籠があるのみで、洗面台はない。当然ドライヤーなどはない。常連さんの石鹸や道具類が棚の上に並んでいる。 泉質:源泉名は、六日町温泉7号井・12号井・13号井混合泉。泉質は単純温泉。源泉温度47.6℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成16年10月26日分析)は、Na 239.0、K 10.8、Mg 0.7、Ca 44.1、Li 0.4、Sr 0.6、Ba 0.1、F 3.5、Cl 381.9、SO4 31.0、HCO3 76.3、CO3 6.6、メタ珪酸 28.3、メタ硼酸 18.1、遊離CO2 1.6、などガス性除く成分総計は841.4mg/kgである。実際の湯は無色透明無臭で、ほとんど無味であるが、ごくわずかな塩味を感じる。非加水・非加熱・非循環・非消毒で大量に掛け流しされている。掛け流し量は多いので、湯の鮮度は申し分ない。最初は熱く感じたが、慣れると肌に馴染んで大変心地よい。 コメント:絵に描いたようなB級温泉であり、昭和30年代を彷彿させる。施設・設備は劣るが湯は一級品である。混み合うような施設ではないので、ゆったりと独り占めできるのがうれしい。観光気分で行く施設ではなく、純粋に温泉を味わいたい人、新鮮な源泉を堪能したい人にはお勧めできる。 (No.409 2006/11/25) |
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