場所:湯之谷村の大湯温泉手前から奥只見シルバーラインを進む。長いトンネルの連続である。奥只見ダムのダムサイトまでつながっているが、途中に銀山平に出る出口があるので右折する。長いトンネルの途中に交差点があるというのも珍しい。トンネルを出たら国道352号線を尾瀬方面に進む。大湯から枝折峠を通る道(国道352号線)もあるが、険しい山道であり、交通規制も多いので、通常はシルバーライン経由が良い。この銀山平から3〜4kmほど曲がりくねった道を進んだ丸太沢という所にバラック建ての小屋がある。銀山平の旅館飲食店組合の管理らしい。何の看板もないが、入浴の注意書きがあるので温泉だと分かる。ここはずいぶん前から温泉仲間の間で話題になっていたが、近々閉鎖されるとの噂を聞き、遅ればせながら訪れた。 料金:志。料金箱が入り口にあるので、各自の気持ちを入れましょう。 浴室:男女別の脱衣場がある。棚やかごもちゃんとある。脱衣場の外が浴室だが、簡単な屋根があるのみであり、男女の仕切はあるが壁はない。半ば露天的ともいえる。青色の水槽が3つ並び、塩ビのパイプからお湯が豊富に注がれ、掛け流しになっている。洗い桶は置いてある。自然の中であるので石鹸やシャンプー類は使用できない。 泉質:効能書きはない。無色透明無味無臭であるので、単純泉と思われる。体感温度は39度くらいかな。加熱設備はないので源泉そのままの温度であろう。泉質そのものは特徴ないのだが、自然の中の飾り気のない浴槽、豊富な湯量で掛け流しという醍醐味は至福の喜びである。 コメント:設備的には乏しいが、自然を味わうには好都合である。その割りにきれいに管理されているし、男女別になっているので女性でも利用しやすいだろう。脱衣場にノートが置いてあるので感想を書いて帰ろう。訪れたときは虻の襲来で追い払うのに一苦労したが、これも思い出というもの。たまにはこういう素朴な温泉もいいものだ。変に整備されてしまうと魅力が薄れる。今後この温泉がどうなるのか心配だが、このままの素朴な形で残してもらいたいものである。 (No.178 2000/8/24) |
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