場所:長岡市街から山古志村方面に向け、太田川沿いの県道を進む。しばらく進んだ山中に商売繁盛の御利益で有名な高龍神社があり、その門前に蓬平温泉がある。蓬平地区の入り口には赤い大きな鳥居がある。鳥居をくぐると、太田川沿いに、きれいな旅館が3軒点在する。手前から「よもやま館」、「和泉屋」、「福引屋」と続くが、各館ともかなり離れているため、温泉街的雰囲気はない。3館の中央に位置するのが和泉屋である。 料金:入浴のみは大人1000円、小人500円、タオル付き。6枚5000円の回数券あり。 浴室:エレベーターで3階に上がり、長い廊下を進んだ先に浴室がある。「星の湯」、「月の湯」、「風の湯」という3つの大浴場が時間帯により男女交互に使用される。他に貸切風呂、貸切露天風呂がある。訪問時の男湯は「風の湯」だったのでここでは「風の湯」を紹介する。今回利用できなかった「星の湯」、「月の湯」は、2014年の夏にリニューアルオープンし、岩盤浴やミストサウナもある。 泉質:源泉名は和泉屋3号井。泉質は単純硫黄冷鉱泉(アルカリ性低張性冷鉱泉)、源泉温度16.2℃、湧出量235L/分、PH9.3。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成19年11月19日分析)は、Li <0.1、Na 140.9、K 0.3、NH4 <0.1、Mg 0.1、Ca 0.7、Sr <0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn <0.1、Fe(II) 0.1、Fe(III) <0.1、Cu <0.1、F 0.2、Cl 52.5、Br <0.2、I <0.2、HS 2.5、S <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <5.0、SO4 7.0、AsO2 <0.1、HCO3 175.7、CO3 26.6、メタホウ酸 3.4、メタケイ酸 53.5、硫酸 <5.0、遊離CO2 0.1、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は463.5mg/kg。湯は、加水、加温、循環・ろ過、塩素消毒あり。実際の湯は、無色透明で、ほとんど無味無臭だが、ツルツル感が強く、肌に優しく、浴感は良好。加熱循環ではあるが、オーバーフローもあって、気持ち良く入浴できる。 コメント:入浴のみ1000円は高いとも感じたが、職員の対応が大変良く、浴室の設備、眺めの良さ、ちょっとしたぜいたく感などを考え合わせると、妥当な料金であろう。山中の静かな温泉であり、ゆっくり宿泊したくなった。 (No.246 2002/4/14、2014/11/22改定) |
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