灰下温泉 灰下の湯 東栄館 (長岡市) B  (泉質A、浴室C、設備C、眺めC)

長岡市大積灰下町1455番地 TEL:0258-47-0596 営業時間:11:00-15:30(土日10:00から) 定休日:火曜日・水曜日
泉質:低張性アルカリ性冷鉱泉、12.2℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:食事可

場所:長岡市街から国道8号線を柏崎方面に向け峠道を進む。大積橋のたもとに左に折れる道があるので左折し、川沿いの細道を2kmほど進む。ここは古くから湯治場として親しまれていたが、災害により長く休業していた。再開が待ち望まれていたが、2002年正月、ようやく新築されて再開された。下足棚に靴を入れ、左手の受付で料金を支払う。玄関正面の薪ストーブが心をなごませる。玄関横にたいそう立派な観音像が安置されており、賽銭箱もある。

料金:入浴のみは大人600円、小人300円、タオルなし。(2022/4/1料金改定)

浴室:脱衣場、浴室ともかなり狭い。3-4人入れるほどの大浴槽がひとつあるのみ。当初は木枠に囲まれた浴槽であったが、その後石製の浴槽になった。大きなガラス窓からは雑木林と道路が見えるだけで、景色は良くない。外へ出るドアがあるが、露天風呂があるわけではない。洗い場は2ヶ所のみで、混雑時は順番待ち。ボディソープ、シャンプー類完備。

泉質:源泉名は灰下鉱泉、源泉温度12.2℃、湧出量16.8L/分、PH9.1。泉質は、アルカリ性-低張性-冷鉱泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成14年1月8日分析)は、Na 205.3、K 9.0、Mg 0.4、Ca 1.5、NH4 3.6、F 0.4、Cl 66.0、HCO3 351.9、CO3 34.1、HS 0.2、腐食質 17.0、メタ珪酸 56.2、メタホウ酸 0.4、など、ガス性除く成分総計は746.5mg/kgである。メタ珪酸と炭酸水素ナトリウムが規定以上含まれるため温泉に該当するが、療養泉の基準は満たさず、療養泉としての泉質名は付かない。
 実際の湯は、紅茶色で、かすかな芳香があり、微薬味を感じる。ときにより湯花の浮遊あり。肌のツルツル感は特筆できる。近くの三島谷温泉に似ており、モール泉系の重炭酸イオンを多く含む温泉である。加水なし、加温あり、衛生管理のため循環ろ過装置使用、入浴剤なし、衛生管理のため塩素系薬剤使用と掲示されていた。訪問時はオーバーフローも多く、気持ち良く入浴できた。温まりは大変良く、家に着くまでポカポカ感が持続した。主人によれば飲泉も可能で胃腸に良いとのこと。玄関前に源泉がチョロチョロと流され、コップが置いてあって飲泉できる場所があるが、飲んでも美味しくはない。

 その後新しい分析表が掲示された。源泉名は灰下鉱泉。源泉温度14.1℃、湧出量9.6L/分、PH9.0、主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成24年9月10日分析)は、Na 223.3、K 9.7、NH4 3.2、Mg 0.5、Ca 2.2、F 0.5、Cl 46.3、I 0.2、HCO3 418.9、CO3 31.7、メタケイ酸51.9、メタホウ酸0.6、遊離CO2 0.7 など、ガス性除く成分総計は789mg/kg。

コメント:再開を待ち望んでいた人は数多く、近郷近在の客で賑わっているようだ。湯は特徴があり、ツルツル感はなかなかのものであり、温まりもいいので、立ち寄られると良い。料金も手頃であり、国道からも近い。狭いのが難点であるが、お勧めできる温泉である。


*これまでは水曜日定休であったが、2023/5/1より、火曜日も定休となった。


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(No.243 2002/2/17、6/16、2006/4/6、2012/1/11、2014/11/1改訂、2022/4/1料金改定、2023/5/1定休日改定)

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