場所:長岡市街から悠久山・八方台方面に向けて進む。途中、悠久山へ向かう道から分かれて八方台方面に進む。長岡工業高等専門学校を右手に見て坂道を上っていくとまもなく成願寺温泉が見える。正式には長岡観光ホテル・養寿館といい、長い歴史を持つ。湯治場としては明治4年開湯という。外にミニ遊園地があり、子供の頃遊びに来た思い出がある。 料金:大人1000円、子供500円。入浴のみとするとちょっと高い。タオルは貸してもらえる。 浴室:正面玄関から地下に下りたところに大浴場がある。浴室前に休憩できるロビーが設けられている。浴室は明るく、中央に畳3畳ほどの長方形の大浴槽がある。窓からは裏山が見えるのだが、目隠しフィルムがガラスに貼ってあり、うっすらとしか景色が見えないのが残念。洗い場の蛇口は豊富。ボディソープ・シャンプー完備。脱衣場隅に、1人用の電気サウナが2つ並んでいる。100円入れると30分使える。コイン式サウナというのはここで初めて見た。 泉質:源泉温度14.1度の単純硫黄冷鉱泉。無色透明無味でごくわずかな硫黄臭があるのみ。硫化水素イオンが1.9mg/kg、遊離硫化水素が0.2mg/kg含まれるが、その他は炭酸水素イオンを130.1mg/kg含む程度で、特徴はない。ガス性除く成分総計は223.4mg/kgと薄い。 コメント:成願寺温泉には伝説があり、これについては浴室前にその物語が掲示されているが、概略は、昔この地に住んでいた花子という娘が病に倒れたとき、この霊泉のおかげで治ったという。花子は感謝し、病に苦しむ人のためにこの霊泉を引こうとしていたが、急に熱湯が噴き出て死んでしまった。しかし魂は生き残り、世の中の病に苦しむ人たちに御利益を授けた。両親は、花子は死んだが、花子の願いは成就したということで成願寺という寺を建てて弔ったとう。ざっとこんな話。さて、ここは長岡市街から遠くなく、市民憩いの場所である悠久山、八方台のすぐ近くなので、行楽のついでの利用がいいだろう。ただし、入浴のみの目的で1000円出すのは考えものかな。 (No.160 2000/3/11) |
|
|
|