第14回新潟クラシックストリート 大島みなみ X 小林浩子
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2024年5月5日(日)10:30 マルタケホール
ヴァイオリン:大島みなみ
ピアノ:小林浩子
 
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調 作品24 「春」
 
 

 今年の新潟クラシックストリートの最初の公演はどこにしようかと悩みましたが、新装なった新潟駅の見学を兼ねて、駅前のマルタケホールでの大島みなみさんと小林浩子さんの公演を選びました。
 早めに駅前の駐車場に車をとめて、新潟駅を見て回り、時間をつぶしてマルタケビルに行き、エレベーターで8階に上がってマルタケホール入りしました。

 既に開場されていましたので、入場して、正面3列目に席を取り、この原稿を書きながら開演を待ちました。小さなステージにはスタインウェイの小型グランドピアノがスタンバイしていました。

 時間となり、黒いドレスの大島さんと、黒地に赤模様のドレスの小林さんが登場。ベートーヴェンのスプリング・ソナタの演奏開始です。
 安定感のある小林さんのピアノに支えられて、大島さんは堂々とした演奏を聴かせてくれました。特に第2楽章などの緩徐部での歌わせ方が美しく、うっとりと聴き入りました。
 素晴らしい演奏に、第1楽章終了後にブラボーと盛大な拍手が贈られたほか、楽章間に拍手が贈られました。コアなクラシックファンでない人たちが多数来られて来られているようで、これは良いことだと思います。
 春の喜びをホールいっぱいに響き渡らせ、大きな感動をもたらせました。残響のないデッドなホールですので、直接音がダイレクトに届き、輝きのある音に圧倒されました。

 終演とともに大きな拍手が贈られ、その後に小林さんに促されながら大島さんの挨拶がありましたが、演奏中の修験者のような芸術家の表情とは一転して、はにかんだ娘さんの表情になり、そのギャップが魅力的でした。

 小林さんがチラシを持って、宣伝するように何度も促していましたが、7月5日(金)に、りゅーとぴあ・スタジオAで、小林浩子さんとともに「大島みなみヴァイオリンリサイタル」が開催されます。シューベルトのヴァイオリンソナタ第1番、バッハのシャコンヌ、フランクのヴァイオリンソナタほかが演奏されます。きっと素晴らしいリサイタルになることでしょう。

 新潟を代表するピアニストとして成長され、全国で活躍する小林さんに支えられて、2002年生まれという若きヴァイオリニストが羽ばたきました。
 新潟県音楽コンクールでは、優秀賞、最優秀賞、県知事賞と、素晴らしいい活躍をしているほか、数々のコンクールでの受賞歴を誇っておられます。
 新潟出身のヴァイオリニストとして、今後の活躍が期待され、今後のますますの発展を祈念し、注目していきたいと思います。

 大きな満足感をいただいて、次の公演に向かうべく、駐車場へと急ぎました。これから夜の公演まで、長い1日が始まりました。
 


(客席: C-6、1日フリーパス券:\2000)