音楽文化会館からりゅーとぴあへと移動。16時30分開演予定のこの公演は、地震騒ぎで開演がかなり遅れましたので、この間に、チケットについていたドリンク券(500円)を使用しようと、東ロビーにあるカフェに行きましたら、本日は終了しましたと門前払い。うーん、まだ何人もの人が席で飲食していたんですけれど・・。ねえ・・。
という残念な出来事がありましたが、気持ちを取り直して、スタジオA前のホワイエに並べられた椅子席に座って開演を待ちました。スタジオAではオペラデュオフェリーチェの公演が、地震の影響で終演時間が遅れていました。
すでにオレンジ色のジャケットの出演者4人が待機していて、ユーフォニウム2台、大小のチューバ1台ずつの計4台の楽器を並べて、その解説やら値段やら、音の出し方やピストンについてなど、客からの質問コーナーも設けて、時間つぶしをしました。
16時50分過ぎに、漸くスタジオAの公演が終わって、客がはけるのを待ち、結局30分近くの遅れで開演しました。パンフレットではユーフォニウムには3人の名前が載っていましたが、出演は2人で、ユーフォニウム2、チューバ2の4人編成でした。そのうちユーフォニウムの1人が女性で、進行を仕切っていました。
タンブル・ヴァツソの皆さんは、14時から古町6ストリートでの公演もされており、本日2公演目ということで、ご苦労様です。
演奏はジャズやミュージカルナンバーにバッハと多彩です。ガラス壁のホワイエの狭い空間であり、音量豊かな重低音の金管4本の迫力はすさまじく、音楽というより、その音量に圧倒されたというのが正直な感想です。
身体全体に振動が伝わり、まさに身震いするかのような音楽に、ジャズやクラシックの枠を超えて、感嘆するばかりでした。
バッハの2曲はパイプオルガンでの演奏を考えれば、低音の管楽器での演奏も合っているのかなと感じました。大音量の音楽の洪水に身を委ね、溺れる寸前の恍惚感を感じました。
小回りが効きそうもない重量級の楽器たち。そんな楽器がスイングして聴衆を沸かせました。住宅街の小道をダンプカーが疾走するような感じで、爽快感と危機感を併せ持った危険な音楽に、否応なく興奮させられ、ひれ伏しました。
(客席: 左前方、1日フリーパス:\2000)
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