第13回新潟クラシックストリート 敬和学園高等学校合唱部
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2023年5月5日(金)13:00 新潟市音楽文化会館 ホール
敬和学園高等学校合唱部
 
混声合唱:ザ・グラウンド (オラ・イェイロ)
混声合唱:時代 (中島みゆき)
男声合唱:いざ立て戦人よ/八木節
女声合唱:Ave maria(Strohbach)ほか
混声合唱:ヘンデル「メサイヤ」より 「ハレルヤ」
 

 13時からの演奏会は魅力的なものがたくさんあって、トリオ・エレピクス、キャトル・フルート、古楽アンサンブル・ルクレツィアなどなど、どこに行こうか悩みましたが、古町で出会った某氏に敬和学園に行くかと尋ねられ、とっさに行くと答えて、決めかねていた敬和学園にあっさりと決定しました。
 上古町の楼蘭で、今シーズン初の冷やし中華を食べ、至福の喜びを感じましたが、向かいのテーブルに某音楽家がお子様を連れておられました。
 古町界隈を久しぶりにうろつき、白山公園の緑を楽しみ、大回りして音楽文化会館に行き、ホールの左後方に席を取りました。

 照明が落とされた中に団員1人が入場し、タイミングを空けて他の団員が入場し、全員揃ったところで挨拶があり、以後ユーモアあふれる軽妙な曲目紹介とともに演奏が進められました。合唱団は、混声合唱ということで男女半々くらいでした。

 1曲目は北欧の作曲家オラ・イェイロの「The Ground」が女性指揮者により歌われました。曲も合唱も素晴らしく、いきなりの好演に感激しました。混声合唱というとで、男性が入った分だけ音の厚みが増し、声量も豊かで、美しいハーモニーに酔いしれました。クリアながらもちょっと薄味に感じた中央高校と異なり濃厚な歌声が心地良く感じられました。
 2曲目は、中島みゆきの「時代」です。男性指揮者に交代しましたが、音の厚みとパワーを感じさせ、聴く者の心に迫る聴き応えのある合唱でした。
 3曲目は、女子が退場して、ピアノ伴奏なしで、男声合唱で2曲歌われました。男声合唱の荒々しさとパワーを、あえて前面に出して、司会者が紹介していたような、背脂たっぷりな濃厚な音楽を届けてくれました。
 4曲目は、男子が退場して女声合唱となり、清廉でしっとりと心に染み渡る宗教曲と、現代的な曲(曲目不詳)を歌いましたが、荒削り感はありましたが、声量豊かな、美しいハーモニーで魅了しました。
 そして最後は、全員による混声合唱で、ヘンデルの「ハレルヤ」です。力強くも美しい合唱。高校生とは思えない、あるいは高校生ならではの、生命感あふれる歌声で、聴く者の心にパワーを与えてくれました。

 男声合唱も加わっての混声合唱は、先ほどの中央高校の女声合唱では感じられなかった濃厚さがあって楽しめました。合唱としての編成の違いですので、どちらが良いということでもありません。新潟が誇る高校生たちの歌声を、2団体続けて聴くことができて良かったです。


(客席: 15-9、1日フリーパス:\2000)