古楽アンサンブル プロジェクト・リュリ第14回演奏会
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2022年11月13日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館 能楽堂
プロジェクト・リュリ
ソプラノ:風間左智(ゲスト)、ヴェイオリン:佐野正俊、庄司 愛(ゲスト)
チェンバロ:師岡雪子、ヴィオラ・ダ・ガンバ:中山 徹
 
F.クープラン:「神聖ローマ帝国の人々」より ソナード

ジャン=マリー・ルクレール:トリオによるソナタ第3番 ト短調 op.13-6

ミシェル・リシャール・ド・ラランド:聖水曜日のためのルソン

(休憩)

フランソワ・フランクール:バイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番 ホ短調

G.F.ヘンデル:トリオソナタ ト長調 op.5-4 HWV.399

(アンコール)

 新潟では珍しい古楽の演奏会です。新潟のような地方都市で、半ばマニヤックにも思える古楽の演奏会を、新型コロナによる中断をはさんで14回も続けてこられたというのは素晴らしいことだと思います。

 2019年9月の第12回演奏会までは、だいしホールを会場として開催されてきましたが、2020年は新型コロナ禍でアンサンブルとしての活動はできず、ヴィオラ・ダ・ガンバの中山氏だけの演奏会「ヴィオラ・ダ・ガンバ 一人旅」が、11月にマルタケホールで開催されました。
 昨年はプロジェクト・リュリとしての活動が再開されましたが、だいしホール(現だいしほくえつホール)は閉館が続いていましたので、第13回演奏会はりゅーとぴあの能楽堂で開催されました。残念ながらそのときは他の予定と重なってしまい、行くことはできませんでした。
 だいしほくえつホールは、今年の12月1日から開館することになりましたが、今回の演奏会には間に合わず、昨年同様に能楽堂での開催となりました。

 古楽には全く疎い無学な私ですが、これまで何度か聴かせていただき、含蓄のあるプログラムの解説文もあって、多少なりとも見識が広がり、私の人生を豊かなものにしてくれていることに感謝したいと思います。
 今回も主催者である中山先生より早々にご案内をいただいており、他にも行きたいコンサートがあったものの、こちらを選んで聴きに行こうと思っていました。

 しかし、こちらの思惑と現実生活はずれがあり、所用が重なって行くことはできませんでした。宮廷でなく能楽堂という純和風の空間に響く古楽の優雅な調べは、ミスマッチでもあり、新鮮な響きで新たな魅力を生んで楽しませてくれたものと思います。

 地道な活動を続けておられる皆様の、これからのさらなる活動を陰ながら応援したいと思います。

 

(客席:  、¥1000)