昨夜は泊まりの忘年会で、ぼーっとした頭でコンサートに臨みました。今日は新潟大学管弦楽団の定期演奏会です。
このオケとの付き合いは、新潟大学の入学式での式典演奏で「マイスタージンガー前奏曲」を聴いて以来ですので、もう40数年と長いお付き合いです。定期演奏会、サマーコンサートなど、もう何度聴いたか数えられません。
毎年団員の入れ替わりがあるのが学生オケの宿命であり、毎年どんな演奏になるのか楽しみです。心を揺さぶる演奏に出会えることがあるのが魅力です。
今日のメインは、ラフマニノフの交響曲第2番です。11月23日に新潟交響楽団でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴き、12月1日には東京交響楽団でピアノ協奏曲第3番を聴き、そして今日は交響曲第2番と、3週連続のラフマニノフです。
ラフマニノフの交響曲第2番といえば、2008年の第45回定期で演奏しており、このオケとしては11年ぶりになりますが、当然メンバーは入れ替わっており、現メンバーでは初めてになります。最近のこの曲の演奏では、昨年11月の、ノット指揮の東京交響楽団の名演が忘れられません。今度は学生たちがどんな演奏を聴かせてくれるか期待が高まりました。
開場5分前に会場入りし、開場待ちの列に並んで入場。いつもの2階正面に席を取りました。客の入りはほどほどというところでしょうか。
開演時間となり、拍手の中団員が入場。遅れてコンマスが入場し、大きな拍手が贈られました。オケは通常の並びで、弦5部が10-11-10-10-7
と、第1ヴァイオリンが少ない変則的な編成で、ステージ中央にぎゅっと密集したように並びました。
前半はチャイコフスキーの「テンペスト」です。最初は弦の不安定さを感じましたが、全体としてみれば、なかなかまとまった演奏だったと思います。弦がもう少し多く、音に厚みがあればと感じました。
後半はラフマニノフの2番です。編成は若干大きくなり、弦5部は、12-14-13-11-9 と、第1ヴァイオリンが第2ヴァイオリンやヴィオラより少ないというやはり不規則な編成です。
演奏はなかなかのもの。弦のアンサンブルも良くまとまっており、各パートとも良いパフォーマンスを発揮していました。第3楽章の長大なクラリネットソロも見事でした。
色彩感ある演奏で、ゴージャスなラフマニノフのサウンドを示現していました。フィナーレの盛り上げ方も素晴らしく、感動を誘いました。
花束贈呈と河地さんの挨拶があって、アンコールはチャイコフスキーのワルツ。先日の潟響定期のアンコールもこの曲でした。
河地さんに導かれて、学生たちは熱気溢れる演奏を披露してくれました。学生オケですので、それなりの粗はありますが、音楽に真摯に向かう学生たちの思いが伝わり、感動を与えてくれました。
今日のプログラムを持って、12月27日に東京オペラシティで第9回東京公演を開催します。さらに練習を積み、東京の人たちに新潟のパワーを見せつけてほしいですね。
次の演奏会は7月23日に第41回サマーコンサートが開催されます。演目はシューベルトの「ザ・グレート」。これも楽しみです。
(客席:2階C4-7、¥800) |