りゅーとぴあ1コインコンサート vol.98 多彩な響き“サクソフォン四重奏”
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2018年10月6日(日) 11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ルミネ・サクソフォンカルテット
ソプラノ:住谷美帆、アルト:戸村愛美、テナー:中嶋紗也、バリトン:竹田歌穂
 

ビゼー(伊藤康英編):カルメン幻想曲

ドヴォルザーク(竹田歌穂編):弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 作品96 「アメリカ」より
 T.アレグロ・マ・ノン・トロッポ

J.S.バッハ(伊藤康英編):G線上のアリア

エスケシュ:タンゴ・ヴィルトゥオーゾ

野村秀樹:日本の四季 懐かしの童謡メドレー

テザンクロ:サクソフォン四重奏曲
 T.アレグロ・ノン・トロッポ
 U.アンダンテ
 V.ポコ・ラルゴ・マ・リゾルート―アレグロ・エネルジーコ

(アンコール)
フランセ:サクソフォン四重奏曲より 第3楽章

 昨夜は仕事関連の宴席があり、某温泉に宿泊。職場に立ち寄った後、りゅーとぴあに到着しました。今日は久しぶりの「りゅーとぴあ1コインコンサート」です。今回98回目ではありますが、いつもは平日の開催で聴くことはできません。今回は久しぶりの土曜開催で、2016年9月以来、2年ぶりに聴くことができました。

 3階席は使用されませんでしたが客の入りはよく、なかなかの盛況となりました。珍しいサクソフォン四重奏。それも若い女性のカルテットということで注目されました。

 ドレス姿も麗しい美しき4人が登場してカルメン幻想曲で開演しました。美しいサウンドで一気に会場の空気が変わるのが感じされました。以後自己紹介や曲目紹介を交えながら演奏が進められました。
 ちなみに、バリトンサクソフォンの竹田さんのお姉さんは、東京交響楽団の第2ヴァイオリンでお馴染みの竹田詩織さんです。

 演奏は期待以上のもの。ふくよかで華やかなサクソフォンの音色が、残響豊かなコンサートホールと良くマッチし、心地良い響きに身を委ねました。
 曲目の編曲も素晴らしく、原曲の良さ、楽しみがうまく表現されており、聴き映えする音楽に仕上がっていました。東京藝大で学んだ美しき実力者4人のなせる業です。恩師の須川展也氏の一声で結成されたこのカルテット。結成4年だそうですが、見事な演奏に息を呑みました。曲目多彩で、内容豊富。最後は実力を知らしめる本格的な四重奏曲で締めくくりました。

 このような実力者を発掘してくるスタッフの眼力には恐れ入りました。ワンコインで聴くにはもったいないような内容で、満足感を抱きながら会場を後にしました。
 

(客席:2階C3-35、会員割引:¥450)