りゅーとぴあ・1コイン・コンサート  荘厳な響き“オルガン” 
←前  次→
2016年9月22日(木) 11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
オルガン:徳岡めぐみ
 


J.S.バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572

リンク:「ああ、お母さん聞いて」による9つの変奏曲とフィナーレ

フォーレ(メルカールト編):「ペレアスとメリザンド」Op.80 より シシリエンヌ

J.S.バッハ:小フーガ ト短調 BWV578

ベートーヴェン(メルカールト編):ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」より 第2楽章

J.S.バッハ(イゾワール編):アリア ニ長調 BWV1068-2 (G線上のアリア)

ヴィドール:オルガン交響曲第6番 Op.42-2 より フィナーレ

(アンコール)
J.S.バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり

 今日は秋分の日。秋晴れに期待したいところでしたが、天候はすぐれません。でも、せっかくの休日ですので、りゅーとぴあへと出かけました。

 今回が85回目の1コイン・コンサートではありますが、ほとんどが平日開催のため、めったに聴くことはできません。今回は珍しく休日開催ですので、久しぶりに聴くことができました。
 今回のテーマは「荘厳な響き“オルガン”」ということで、豊田市コンサートホールのオルガニストである徳岡めぐみさんが出演されます。

 休日の昼間のちょうど良い時間でもあり、通常のオルガンコンサートより客の入りは良く、客席は大勢の観客で賑わいを見せました。私は3階正面に席を取り、開演を待ちました。

 時間となり、徳岡さんのトークを交えながら演奏が進められました。コンサートの題名通りに、最初はバッハの幻想曲を荘厳に演奏して、重厚な響きで聴衆の心を射止めました。

 続く変奏曲では、「ああ、お母さんに聞いて(キラキラ星)」のメロディに載せて、りゅーとぴあが誇る大オルガンから多彩な響きを引き出しました。最後はオルガンの頂上にあるカラカラ鳴る太陽も回っていました。(通常は星型ですが、このホールのオルガンはスペイン製ということあってか、太陽の形なんだそうです。)
 
 次の「シシリエンヌ」は優しい響きでうっとりとさせ、オルガン曲では最も有名な「小フーガ ト短調」で、再び荘厳な響きを味わわせてくれました。
 そして、「悲愴」、「G線上のアリア」という誰もが知る名曲をオルガンで演奏し、オルガンの楽しみを知らしめ、最後の「オルガン交響曲」では、豪華絢爛なオルガン音楽でホールを満たし、贅沢気分にさせてくれました。オルガンは小さなオーケストラであることを実感しました。

 アンコールでバッハの名曲を静かに演奏し、内容豊富なコンサートを締めくくりました。親しみやすい演目であり、休日にゆったり気分で聴くには良いプログラムであり、演奏だったと思います。

 500円で聴ける手軽なコンサートということで、たくさんの観客で賑わっていましたが、これをきっかけに、オルガンの素晴らしさを知ってもらえたら良いですね。

 低料金のみならず、内容の素晴らしさが魅力なのがりゅーとぴあの1コイン・コンサートであり、全国のこの種のコンサートの先駆けとなっています。次に休日開催されるのはいつなのか分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
  

(客席:3階 I 4-8、会員割引 \450)