プラハ国立歌劇場オペラ ガラコンサート
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2016年11月13日(日) 15:00  新潟県民会館 大ホール
 
指揮:リハルド・ハイン
管弦楽:プラハ国立歌劇場管弦楽団
ソプラノ:ペトラ・ノートヴァー、マルティナ・マサリコヴァー
テノール:ユライ・ホリー、バス:ミロッシュ・ホラーク
 
第1部 モーツァルト:「魔笛」 より

序曲
タミーノ
(ホリー):何と美しい絵姿
パパゲーノ
(ホラーク):私は鳥刺し
夜の女王
(マサリコヴァー):若者よ恐れるな・・
パミーナ
(ノートヴァー):愛の喜びは露と消え
パパゲーノ
(ホラーク):可愛い女房がいれば
夜の女王
(マサリコヴァー):復讐の心は地獄のように燃え
パミーナ/パパゲーノ
(ノートヴァー/ホラーク):恋を知るほどの殿方には
パパゲーノ/パパゲーナ
(ホラーク/ノートヴァー):パパパ

(休憩15分)

ヴェルディ:「運命の力」序曲
ビゼー:「カルメン」 エスカミッロ
(ホラーク):トレアドール
ヴェルディ:「リゴレット」 マントヴァ公爵
(ホリー):女は気まぐれ(女心の歌)
ヴェルディ:「リゴレット」 ジルダ
(ノートヴァー):慕わしき御名
グノー:「ロミオとジュリエット」 ジュリエット
(マサリコヴァー):私は夢に生きたいの
ヴェルディ:「ナブッコ」序曲
ヴェルディ:「ナブッコ」 ザッカリーア
(ホラーク):レヴィの人よ、来なさい
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」 ルチア
(マサリコヴァー):あたりは沈黙に閉ざされ
ヴェルディ:「椿姫」 アルフレード/ヴィオレッタ
(ホリー/ノートヴァー):乾杯の歌

(アンコール)
ヴェルディ:「椿姫」より 乾杯の歌(全員)

 今週の新潟は寒い日が続き、山間部は雪模様となりましたが、週末は天候が回復し、小春日和となって過ごしやすい陽気となりました。晴れ渡った青空は気持ちよいですね。

 今年は新潟市にはオペラの来演がなく、寂しく思っていましたが、このガラコンサートがありましたので、出かけることにしました。プラハ国立歌劇場は、2013年10月の公演に行って以来となります。

 所用を済ませ、快晴の上天気の中、県民会館へと向かいました。入場前にりゅーとぴあでチラシ集めをしていましたら、コンサートホールで行われている幸田浩子さんのリサイタルの歌声が漏れ聴こえて、しばしうっとりと聴いていました。

 時間となり県民会館へ移動。今回の席はかなり前方の上席です。楽団員が入場し、開演です。前半は「魔笛」からのアリアの数々です。
 序曲で始まりましたが、オケの演奏は手慣れたもので、軽快で、生き生きとしていました。オケピットではなく、ステージでの演奏ですので、のびのびとやれたものと思います。
 続いて、独唱者4人が交互に登場し、お馴染みのアリアを歌い、二重唱で盛り上げました。男声2人はイケメンで、声量も豊かでした。一方女声2人は容姿端麗ではありましたが、声はちょっと線が細かったかもしれません。でも、そつなく歌っていたと思います。

 後半は種々雑多なオペラの数々です。「運命の力」序曲で開演しましたが、これが良い演奏でした。途中の「ナブッコ」序曲も良くて、オケの質の高さを感じました。
 各歌手の歌声は申し分ありませんでした。特にバスのホラークさんは存在感たっぷりでした。女性陣は衣装換えして登場し、おおーっという声も上がりました。
 見事な歌声にブラボーも贈られ、ホールは盛り上がりました。「乾杯の歌」でフィナーレとなり、カーテンコールの後、アンコールにもう一度「乾杯の歌」を全員で歌ってお開きとなりました。

 本当はオペラ公演を楽しみたいところですが、フルオーケストラをバックにしての歌声も豪華であり、十分に楽しめました。
 純粋に歌声だけを考えますと、日本人でももっと良い歌い手は多くいると思いますが、視覚的な点で見劣りしてしまいます。やっぱり、かっこいい男や、美しい女性が歌いますと、よりいっそう感動できますものねえ・・。

 新潟では「りゅーとぴあオペラ劇場」という小鉄さんプロデュースによるオペラコンサートが毎年開催されていますが、ピアノ伴奏ですので、イマイチ盛り上がりに欠けるところがあります。やはり今日のようなフルオケのコンサートは満足感が違いますね。贅沢な時間を楽しませていただき、満足感を胸に、気分良く家路に着きました。

 

(客席:1階3-17、会員割引:¥7470)