宮川彬良と新日本フィルハーモニー交響楽団 コンチェルタンテU
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2014年10月13日(月・祝) 15:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
指揮・話・ピアノ:宮川彬良
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:新潟市ジュニア合唱団
 
(ロビーコンサート)
 三条ジュニア合唱団&わくわく文化未来塾うたっCIAO

第1部
 チョップスティック(ピアノ連弾&オケ)

 モーツァルト:ピアノソナタ K.545 (ピアノ&オケ)

 アラベスク (ピアノ&オケ)
 貴婦人の乗馬 (ピアノ&オケ)
 清い流れ(ピアノソロ )
 スティリアの女 (ピアノ&オケ)
 バラード (ピアノ&オケ)

 ベートーヴェン:悲愴ソナタ (ピアノ&オケ)

(休憩20分)

第2部〜
 ディズニー・ファンタジア・メドレー (オケ)
    トッカータとフーガ〜田園〜禿山の一夜〜魔法使いの弟子

 ドリーミン! ピーターパン (オケ)

 ファンタスティック! 白雪姫 (オケ)

 「わんわん物語」から「ベラ・ノッテ」 (オケ&合唱)
 ディズニー・シンフォニック・パレ―ド (オケ&合唱)

(アンコール)
 シンフォニック マンボNo.5 (オケ)
 幸せはすべての人に  (オケ&合唱)
 
 
 

 今日は、結論を先に書きます。オジサンはまた泣いてしまいました。この感動はいったい何なのでしょうか。ジュニア合唱団万歳!


 台風襲来前の天候が優れない体育の日となりました。これから荒れ模様の予報が出ています。被害がありませんように・・。

 連休の最終日、肩の凝らない気軽なコンサートを選びました。せっかくの休日ですので、音楽を聴こうと思ったのですが、めぼしいコンサートが見当たらず、これでもいいやということで、勢いでオンライン購入してしまったというのが真実です。その後「越友楽道」の演奏会があることが分かって後悔してしまいました。でも、この後悔は覆されました。

 宮川さんといえば、かつての山本直純さんの如く、多彩な音楽活動をされており、娯楽としての楽しみの中にも芸術性を失わないというのは賞賛すべきと感じています。
 新潟にも毎年来演していますが、ファミリーコンサート的内容に、ジジイの私は気後れしてしまい、実際に行ったことがあるのは、昨年の正月の「宮川彬良とアンサンブル・ベガのニューイヤーコンサート」だけでした。これは、東響定期会員は無料招待でしたので、実際にチケットを買って聴くのは今回が初めてです。

 ということで、小雨降る中りゅーとぴあへ向かいました。ホールは家族連れでいっぱい。子供たちもたくさん来てくれてよかったです。

 ステージ中央にはピアノが置かれていました。ステージ上には音だししている団員数名。開演時間となり拍手の中団員が入場。宮川さんとジュニア合唱団の一人が登場して、ピアノ連弾とオケの演奏で開演となりました。
 ピアノは左右1本の指で弾けるという簡単な曲ですが、フル編成のオケで聴きますと聴き応えがあります。新日本フィルの素晴らしさはすぐに実感できました。

 その後は、宮川さんの楽しいトークとともに演奏が進められました。宮川さんの編曲も素晴らしく、大人も十二分に楽しめる内容でした。ブルグミューラーの練習曲の編曲も良かったです。悲愴ソナタの感動的名演で前半が終了しました。

 後半はディズニーの音楽の特集でした。ファンタジアの音楽のメドレーは新日本フィルの面目躍如たる聴き映えのする演奏でした。男の子向けのピーターパン、女の子向けの白雪姫も編曲の素晴らしさもあって、感動的な演奏でした。

 そして圧巻は、新潟市ジュニア合唱団との共演です。団員のソロもあって、その美しい歌声に、疲れた私の心は癒され、汚れきった私は清められたように感じられました。

 アンコールは、運命がいつのまにかマンボになってしまうという楽しい曲。新日本フィルの団員の名演技もあって思わず顔がほころんでしまいます。
 そして、再び合唱団が登場し、3人のソロを交えての「幸せはすべての人に」。もう涙を抑えることはできません。この感動は何なのでしょうか。すばらしい! ブラボー!

 演奏を聴いて涙が止まらなかったのは、ジュニアオケの定期演奏会の威風堂々以来です。宮川さんの編曲の良さ、そして新日本フィルのすばらしさ。良いコンサートでした。

 今日来てくれた大勢の子供たちは、音楽の楽しさ、オーケストラの素晴らしさを体験してくれたものと思います。これを機会に、ホールに足を運んでくれる若者が増えてくれると良いですね。

 外に出ましたら雨模様。次第に雨が強くなってきました。でも、良い音楽を聴いた感動は、雨を蹴散らしてしまいます。本当に音楽って良いですね。

(客席:2階C4−31、S席:会員割引、\5400)