能楽堂で聴くモーツァルトということで、楽しみにしていた公演です。チケットは発売早々に完売になった人気公演ですが、意外なことに若干の空席がありました。

　開演時間となり、最初は弦楽四重奏です。プラジャーク弦楽四重奏団は2011年のＬＦＪ新潟に出演しており、そのときも能楽堂で演奏し、べートーヴェンの弦楽四重奏に感動した記憶が残っています。今日の演奏もきっちりとした正統的なもの。能楽堂ということで響きは乏しかったですが、極上の演奏を聴かせていただきました。

　続いてはセヴェールを迎えて、クラリネット五重奏曲です。５人で登場したのですが、セヴェールが楽譜を忘れて取りに戻ったというのもご愛嬌。
　1994年生まれという若きセヴェールの奏でるクラリネットも美しく、天に昇るがごときの至福のひとときを過ごすことができました。明日のクラリネット協奏曲も楽しみになりました。
　　　

（客席：中正面８−１４、2000円）