能楽堂での公演が10分延長したため、大急ぎで劇場に行き、清水和音さんの公演に参加しました。人気ピアニストによるポピュラーな演目ということもあってか、会場はほぼ満席の大盛況でした。

　清水さんの演奏は、粒立ちと輝きのあったケフェレックさんのクリアな演奏とは違って、第一印象はフワーッとした音色に感じましたが、早めの演奏で、心地良いものでした。
　エンジンがかかるにつれ、和音ワールドへ突入。トルコ行進曲や12番の第３楽章では新幹線並みの快速で、爆演という表現がピッタリに感じました。
　12番は演奏映えする曲のためか、交流ステージでも何人かが演奏しましたが、さすがに清水さんは格の違いを見せつけました。
　　　

（客席：１階１２−２２、1500円）