葉加瀬太郎 クラシック・シアターII
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2012年5月26日(土) 16:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ヴァイオリン:葉加瀬太郎
ピアノ:マチェック・ヤナス
Vn1:今野 均、Vn2:藤堂昌彦、Va:松本有理、Vc:柏木広樹(音楽監督)、Cb:西嶋 徹
 


第1部

ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調 op1 No,4 HWV371

ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調 作品100

(休憩20分)

第2部

ひまわり
Dolce Vita

オープン・アームス
冷静と情熱のあいだ

Jalousie
Tritsch-Tratsch Polka
ハンガリー舞曲第5番

(アンコール)
リベル・タンゴ
With One Wish
 
 

 昨年に引き続いて開催された葉加瀬太郎のクラシックスタイルのコンサートです。PAを使用せず、原音で勝負するアコースティックライブです。

 昨年と同様に、前半は純然たるクラシックコンサートで、葉加瀬太郎が最も好きだというブラームスがメインにすえられていました。後半は自作曲を含めての、お馴染みの曲を集めての演奏でした。

 今日は、久しぶりに家内と一緒に出かけました。先行予約で申し込んだのですが、S席とは言うものの、随分端の席になってしまいました。チケット完売となり、満席のホールは壮観です。

 葉加瀬さんがピアノのヤナスさんと譜めくりの女性を従えて登場し、開演となりました。最初はヘンデルのヴァイオリンソナタが演奏されました。残響豊かなホールにヴァイオリンの柔らかな音が響き渡り、うっとりと聴き入りました。良い曲であり、良い演奏でした。

 その後、葉加瀬さんの分かりやすい曲目解説があり、メインのブラームスのソナタが演奏されました。葉加瀬さんが愛し続けたブラームスだけあって、入魂の演奏でした。緊張感ある演奏で、眠気を感じることなく聴き入りました。

 後半は、弦楽五重奏とピアノとの共演で、リラックスしたお馴染みの曲です。「ひまわり」をしっとりと演奏し、楽しい葉加瀬さんのお話を交えながら演奏が進められました。
 
 途中のメンバー紹介もユーモアたっぷりで面白く、Tritsch-Tratsch Polkaでは、他の奏者の隠し芸の披露などもあって楽しませてくれました。

 アンコールを2曲演奏して終演となりましたが、最後はスタンディング・オベーションとなり、ホールは大盛り上がりでした。

 今後もこの企画は続けるそうであり、来年はブラームスのヴァイオリンソナタ第3番を演奏するとのことでした。賑やかで、のりのりのコンサートも良いですが、このような音楽重視のコンサートも良いですね。

 ポップスばかりでなく、クラシックの演奏者としても一流の葉加瀬さん。今後も楽しみです。
 

(客席:2階D5−4、S席:6800円)