東京交響楽団 ロビーコンサート
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２０１２年５月２７日（日）　１３：００　　新潟市民芸術文化会館 コンサートホール　ホワイエ
チェロ四重奏：西谷牧人、謝名元民、樋口泰世、井伊　準
リゲティ：ムジカ・リチェルカータ　より 　　　�V．アレグロ・コン・スピリート 　　　�Z．カンタービレ，モルト・レガート 　　　�[．ヴィヴァーチェ，エネルジコ 　　　�]．ヴィヴァーチェ，カプリッチオーソ ブラームス：交響曲第３番　より　第３楽章　ポコ・アレグレット 映画音楽メドレー：ライムライト〜シャレード〜二人でお茶を〜シェルブールの雨傘 （アンコール）ジ・エンターテイナー
東響新潟定期恒例のロビーコンサートです。今回は東響の誇るチェロ奏者４人の登場です。主席の西谷さんは毎度お馴染みですが、私は、いつも楽しそうに弾いていて、音楽の喜びを伝えてくれる謝名元さんも好きです。 　東響野球部の青いユニフォーム（上だけ）を着た４人が登場。左から井伊さん、樋口さん、謝名元さん、西谷さんが席に着き、リゲティで演奏開始されました。 　響きの良いホワイエに響くチェロの音は美しく、初めて聴く現代曲でしたが、一気に引き込まれました。当初の曲目発表では、「映画音楽メドレーほか」としかなく、どうしようかと躊躇したのですが、こういう曲を演奏していただき良かったです。 　リゲティの１曲目を演奏したところで、西谷さんによる挨拶とメンバー紹介がありました。今日は東響入団２年目で、東響の男性団員で唯一の20代という井伊さんのロビコン初出演であり、井伊さんを前面に出しての演奏とのことでした。 　続いてリゲティの残りの３曲を演奏しましたが、力のこもった演奏で、西谷さんが勢いのあまり、弓を飛ばしてしまうというハプニングもありました。 　緊張感ある演奏の後、口直しという感じでブラームスが演奏されました。ポジション･チェンジがあり、左から西谷さん、井伊さん、樋口さん、謝名元さんとなりました。柔らかなメロディがしんみりいと心に響いてきました。 　最後は当初から発表されていた映画音楽メドレーでした。編曲の良さと演奏の良さが相まって、うっとりと聴き入りました。演奏しながら井伊さんが美しい樋口さんに送る怪しげな視線が笑いを誘ったりしていましたが、演奏そのものは良かったです。 　アンコールを１曲演奏して終演となりました。主席奏者の西谷さんは、ロビコンの常連ですが、他のメンバーの演奏を聴くことができて良かったです。主席の西谷さん、今や中堅として活躍する謝名元さんの素晴らしさは言うに及びませんが、美しき樋口さん、期待の若手である井伊さんの演奏も良かったです。 　ユニフォームの後ろに「Ｐｉｇ」と書かれた井伊さんの名前は、今日のロビコンに集まった人たちは、きっと忘れないことでしょう。 （無料）