葉加瀬太郎 クラシックシアター
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2011年4月17日(日) 16:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ヴァイオリン:葉加瀬太郎
ピアノ:マチェック・ヤナス
Vn1:村井俊郎、Vn2:高橋宗芳、Va:松本有理、Vc:柏木広樹(音楽監督)、Cb:西嶋徹
 
第1部

いずみたく:見上げてごらん夜の星を

ブラームス:スケルツォ F.A.E.ソナタより

ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調「雨の歌」作品78

(休憩15分)

第2部

葉加瀬太郎:春をどうぞ (ドラマ「いのちのいろえんぴつ」テーマソング)
葉加瀬太郎:ハバネラ (NHK連続テレビ小説てっぱんの挿入歌)

クライスラー:前奏曲とアレグロ
マスネ:タイースの瞑想曲

葉加瀬太郎:エトピリカ 
葉加瀬太郎:冷静と情熱のあいだ
ガーデ:ジェラシー

ディニク:ひばり
モンティ:チャールダーシュ

(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
葉加瀬太郎:ひまわり (NHK連続テレビ小説「てっぱん」主題曲)
 
 

 晴れ渡った空、満開の桜。新潟もようやく春本番です。社会も家庭も大荒れですが、太陽の光を浴びて、束の間ではあれ、悩みだらけの生活を忘れたいと思います。
 白山公園は花見客で大賑わい。宴会をするグループも多く、ものすごい人ごみです。開場までの間、満開の桜を見上げながらやすらぎ堤に出て散策。春の喜びを満喫しました。

 さて、今日は葉加瀬太郎初のクラシック・スタイルのコンサートということで、どんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみにしていました。これまで葉加瀬さんの演奏は、live image で聴いたことがありましたが、単独のコンサートは初めてです。以前、新潟県民会館でのコンサートのチケットを買ったのに、仕事で急に行けなくなったことがあり、今回こそはと楽しみにしていました。クラシックということもあり、会場はりゅーとぴあ・コンサートホールです。

 チケット完売だけあり、ほぼ満員の大盛況です。ステージにはピアノと譜面台があるのみ。PAはなく、ごまかしようのない原音での勝負です。

 前半はトークもない完全なクラシックコンサートでした。震災のため「見上げてごらん・・・」が最初に演奏されましたが、あとは葉加瀬さんが好きだというブラームスが演奏されました。客層はクラシックに縁のない人中心のようであり、ソナタの楽章間では盛大な拍手がありましたが、皆さん熱心に聴いていました。音量豊かなヴァイオリンが、残響豊かなホールに響き、ピアノ伴奏もすばらしく、感動をいただきました。ブラームスの魅力が伝わったように思います。

 後半は、自作曲や名曲をクラシックにアレンジし、トークを交えながら、弦楽五重奏とピアノをバックに演奏されました。啼鵬さんの編曲もすばらしく、どの曲も聴きごたえある名演奏だったと思います。葉加瀬さんのテクニックもすばらしく、クラシック演奏家としても一流であることを示したように思います。私のようなクラシック好きも十分に楽しめましたし、葉加瀬ファンも新たな魅力を知ったに違いありません。好評なら来年もクラシック形式のコンサートをやりたいと話されていましたが、新潟に来られるなら、是非聴きたいと思います。

 ちなみに、葉加瀬さんは、新潟に来られると、東堀の「青島ラーメン」を食べるそうですが、今日もリハの後で、青島のチャーシュー麺を食べて力をつけたそうです。青島パワーも一役買ったすばらしいコンサートでした。

 終演後、公園では夜桜を楽しみながら宴会をしているグループがありました。皆さん春を楽しんでおられるようです。まさに春爛漫ですね。
 

(客席:2階D3−6、S席:6800円)