生で聴く のだめカンタービレの音楽会
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2010年2月28日(日) 15:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮・話:茂木大輔
ピアノ:高橋多佳子
オーケストラ:群馬交響楽団
 
ピアノの詩人・ショパン VS 管弦楽の魔術師・ラヴェル (ショパン生誕200年記念)

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92 より 第1楽章

第1部:パリの千秋 ラヴェル特集

  亡き王女のためのパヴァーヌ

  ピアノ協奏曲 ト長調 より 第1楽章

  組曲「マ・メール・ロア」より 
          第1曲:眠れる森の美女のパヴァーヌ
          第4曲:美女と野獣の対話
          第5曲:聖霊の園

  ボレロ

(休憩20分)

第2部:ノダメ+ミルヒー ロンドンで協奏曲共演!

  ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11


(アンコール)
  野田 恵:おなら体操(+ラデツキー行進曲)

 
 
 

 今週は暖かい日が続いて、いよいよ春近しを感じさせましたが、今日は小雨が降るあいにくの天気となりました。新潟市内の各ホールとも催し物が重なり、大にぎわいのようです。予想通りに駐車場は満車。仕方なく少し離れた場所に停めるしかなく、急ぎ足でホールに向かいました。
 今日は肩の凝らないコンサートであり、家内と末娘と3人で聴きに行きました。新潟での「のだめコンサート」は今回で2回目ですが、前回は仕事の都合がつかず行くことができませんでした。のだめファンの私としましては、今度こそはということで家族を誘って駆けつけた次第です。茂木さんは毎年新潟で解説付きのコンサートをしており、決して裏切らないことは分かっていましたし、初めて聴く群馬交響楽団の演奏にも興味がありました。もちろんこれまで何度か聴いて感銘を受けた高橋多佳子さんのピアノも魅力です。

 チケットは早々に完売になっただけあり、ほぼ満員です。拍手の中楽員が入場。コンミスは昨年の茂木さんのコンサートでもコンミスを務めた伊藤文乃さんです。

 オープニングはベト7。盛り上げる場所では起立して演奏して会場を沸かせました。スライドを映写しながらの演奏で決して飽きさせることがありません。茂木さんの話を織り交ぜながら演奏が進みます。東響ばかり聴いているので、群響のサウンドは初めは馴染めませんでしたが、なかなかの演奏だったと思います。高橋さんの弾くピアノ協奏曲も良かったですし、マ・メール・ロアの第5曲はうっとりしました。ボレロは粗っぽかったように感じましたが、階段状にギアチェンジするような演奏は面白かったです。各楽器のソロの部分でスライドで楽器と演奏者の紹介があったのは良かったです。

 休憩後はショパンのピアノ協奏曲第1番です。衣裳替えして登場した高橋さんの演奏は、情感豊かで良かったです。実は今朝の「題名のない音楽会」でこの曲をブーニンが演奏していましたが、私としては高橋さんの演奏の方が心に染みました。ちなみにCDでは、山本貴志のショパンコンクールライブが一番好きです。第2楽章を聴く度に涙が出てきます。

 アンコールは「おなら体操」。もう一曲くらい聴きたかったですがお開きとなりました。スライドでは、曲目の解説のほか、曲が演奏されるマンガの場面が映し出され、楽しませてくれました。映画の場面も少しだけ紹介していました。日頃クラシックのコンサートに来ない人が多かったと思いますが、こういうコンサートをきっかけにクラシックに親しんでくれたら良いなあと感じました。
 演奏がどうの、芸術性がどうのと振り返れば議論は多いかも知れませんが、このコンサートでそんなことを論ずるのは無意味なこと。まあ、楽しかったデスヨ。
 

(客席:C4−11、S席:5850円:会員割引)