東京交響楽団 第34回新潟定期演奏会
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2005年12月11日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:大友直人
ソプラノ:森 麻希、アルト:竹本節子、テノール:マルクス・ブルッチャー、バス:黒木 純
合唱:新潟東響コーラス(合唱指揮:辻 裕久)
 
 
〜古典派の重鎮〜
 
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」抜粋

    第1部

(休憩20分)

    第2部
    第3部
 
 
 
 

 前夜の忘年会の疲れが抜けず、ボーットしたまま会場に向いました。さすがに12月も中旬、冬本番です。今日は新潟東響コーラスの登場もあってか、会場の客の入りが良かったです。P席の空席が目立ちましたが、8割以上は埋まっているようでしだ。

 コーラスが入場し、その後オケメンバーが入場。今日のコンマスはニキティンさん。オケは小編成であり、中央にチェンバロとオルガンが配されています。ステージ後方を合唱団が埋めます。左からソプラノ、テノール、バス、アルトという順。顔見知りの人も混じっています。チューニングの後、独唱者と大友が入場し、演奏の開始です。

 さて、演奏は・・・。二日酔いの頭には、ヘンデルの調べはあまりに心地よく、うつらうつら。睡魔との闘いに根負けしてしまいましたが、森さんの美声にときどき我に返り、第1部の終曲で目が覚めました。

 休憩の後第2部へ。前半頭を休めたので真面目に聴き入りました。ハレルヤコーラスはさすがに盛り上がります。拍手が湧いた後第3部へ。最後のアーメンコーラスでめでたく終了。長かったというのが偽ざる実感。5時の開演で、終わりは7時半。

 合唱はなかなか頑張ってくれました。9月の時点で発表会をやったくらいなので、そうとう歌い込んでいたのだろうと思います。ご苦労様でした。
 独唱者では白いドレスの森さんは華やかであり、リリカルな歌声は容姿と相まって美しく感動を誘いました。森さんといえば10月26日にバシュメット&モスクワ・ソロイスツ合奏団と新潟で共演し、そのときも「メサイア」の一節を歌って感動を与えてくれましたが、今回も一番輝いていました。
 アルトの竹本さんも堂々と存在感を誇示していました。それに引き換え、男声陣は影が薄かったです。特にバスの不出来は残念でした。テノールは始めは怪しげでしたが、徐々に実力を発揮。しかし、バスだけは最後まで調子が出ませんでした。

 新潟定期は通常はサントリー定期の翌日に行われるのが通例ですが、今回だけは新潟定期が先で、サントリー定期は12日です。そんなこともあって今回はまだ練習不足で調子が上がらないのかなあ。などと想像がふくらみました。
 オケは良かったです。特にトランペットは頑張ってくれました。大友さんの存在感は薄かったけれど。

 さて、「メサイア」といえば、来週も同じホールで演奏会があります。そちらは第38回という歴史あるもの。そちらはどんな演奏になるのかな。

(客席:2階Cブロック*−*)