2ヶ月ぶりの東響定期です。オール・バルトーク、オール協奏曲というメニューはなかなか画期的な試みとは思いますが、私のような、娯楽として音楽を楽しみたい者にとっては、ちょっと敷居が高いプログラムです。
東響新潟定期では、第13回での「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」(指揮:ジークハルト)が記憶に残っていますが、いまだ好きな作曲家とはなっていません。新潟では東響定期でしか聴けないプログラムであり、たまには気合いを入れて聴こうと意気込んでホールに赴きました。
まずはヴァイオリン協奏曲。案の定なかなか馴染めない曲です。こんな時は音を楽しもうと思うけれど、賑やかでもないし、少々退屈してしまいました。
休憩後はヴィオラ協奏曲。今度は馴染みやすく、メロディやリズムも分かりやすかったです。2楽章などけっこう美しいです。シュロモ・ミンツの力演もあって、これは感銘を受けました。ヴァイオリンにヴィオラと、2曲のコンチェルトをこなすとは大したものです。
最後は管弦楽のための協奏曲。このオケ・コンはバルトーク嫌い(食わず嫌い)の私でもたまに聴く曲です。協奏曲と銘打っているように、いろんな楽器の演奏を楽しむことができますし、私のような素人にも分かりやすいメロディーもあって、さらには音響的にも楽しめる場面が多々ありますので、退屈しないですみました。演奏もすばらしかったです。こんな曲を新潟のような田舎で聴けるなんて、東響定期のありがたさです。
さて、今日が2005年シーズンの新潟定期の始まりです。今回からプログラムが東京のサントリー定期と同じものになってしまいました。経費削減のためなのでしょうが、新潟独自の記事がなくなってしまって誠に残念です。まあ、別に東京と同じでもかまわないのですが、せめて表紙に新潟定期演奏会の記載もしてほしかったなあ・・。中の記事のコンサートカレンダーでも新潟定期は無視されていますし、ちょっと寂しくなってしまいました。チラシも単色刷になり、東響新潟定期も新しい時代を迎えたのでしょうか。これからどうなるのやら一抹の不安がよぎりました。
(客席:2階Cブロック*−*) |