スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
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2005年6月21日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:レオシュ・スワロフスキー
チェロ:ルドヴィート・カンタ
 
 
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より 交響詩「モルダウ」

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104 B.191

(休憩15分)

ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95 「新世界より」

(アンコール)
スラブ舞曲第1番、第9番

 
 
 

 メジャーじゃないけれども実力のあるオケを安価に聴かせるというジュエリー・オーケストラ・シリーズの第1回です。曲目はあまりにも「お決まり」で新鮮みがないですが、チェコフィルは聴いたことがありますが、スロヴァキアフィルは聴いたことがないので聴くことにしました。

 旧チェコスロヴァキアでは、プラハのチェコフィルに対してブラティスラヴァのスロヴァキアフィルは第2の国立オケとして名指揮者ターリヒによって創設されたそうです。録音はナクソスに数多くあり、現在の主席指揮者は新潟でもおなじみのヴァーレク。さて、スロヴァキアというと東欧の遠い国という印象を受けてしまいますが、首都ブラティスラヴァは音楽の都ウィーンからわずかに70km!地理を勉強し直さねば・・・。

 さて、会場に入ると意外にも客の入りは良かったです。東響定期よりは入っています。驚いたのはステージ回りの安価な席がほぼ埋まっていたこと。S席エリアがかなり空いていたことと対称的であり、不自然に感じましました。

 さてさて、演奏は・・。芸術的にどうこうではなく、娯楽としての音楽を楽しませてくれた。新鮮な驚きはなく、感動もありませんが、音を楽しむという点では良かったです。ちょっと粗っぽい印象は否めませんが。
 チェロ独奏のカンタは初めて聴く名前でしたが、オーケストラアンサンブル金沢の主席チェロ奏者だそうです。もう少し力強さがあると良かったかな。アレ?と思うような場面も多々あり・・。ちょっと力不足。演奏後の拍手は盛大でしたが、今ひとつ拍手する手に力は入りませんでした。

 後半の新世界は超有名曲なので自分の頭の中にこう演奏して欲しいというものができあがってしまっています。そういう点ではウーンという点も感じましたが、娯楽としては楽しめたのには違いありません。

 アンコールは予想通りといいますか、当然といいますか、スラブ舞曲。豪快でダイナミックな演奏。これじゃ踊ってられませんが、サービス満点に盛り上げてくれたことに感謝しましょう。

 演奏中に堂々と退席する人がいましたが(前半も後半も)、いただけませんね。カーテンコールの真っ最中に最前列から指揮者に背を向けて帰るのは失礼ですね。最後に、プログラムが、あの薄さで、あの内容で、1500円は高いぞ!!
 

(客席:2階Cブロック7-19、S席、会員割引\6300)