新潟メモリアルオーケストラ第30回定期演奏会
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2021年9月26日(日)14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
指揮:工藤俊幸
 

ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 作品36

(休憩20分)

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

 新潟大学管弦楽団のOB、OGの皆さんを中心に結成された新潟メモリアルオーケストラの演奏会です。毎年めったに聴けない魅力あるプログラムを無料で聴かせてくれて、ありがたく思っています。

 昨年はマーラーの交響曲第7番を演奏する予定になっていて、大変楽しみにしていたのですが、残念ながら新型コロナ禍の中で演奏会は中止されました。
 その後も感染は収束することなく、ウイズ・コロナの時代を歩んでいるわけですが、今年は何とか演奏会の開催が実現できました。
 しかし、さすがに大曲のマーラーの7番は困難であり、ちょっと小振りなベートーヴェンとブラームスの2番に落ち着いたようです。
 まあ、練習に集まるのもままならないでしょうから、曲目変更は仕方ないでしょう。でも、この2曲もなかなか魅力的です。二大「B」の交響曲第2番、どちらもニ長調というのは面白いですね。

 ということで、2019年の第29回定期演奏会以来、2年振りの演奏会となります。工藤先生と共に、どんな演奏を聴かせてくれるのか非常に楽しみでした。


 昨日は好天でしたが、今日は雲が広がり、どんよりとした天気です。ときどき小雨がぱらついたりと、気分も晴れません。ネコと戯れ、ゆっくりと昼食を摂り、りゅーとぴあへと向かいました。

 13時過ぎに入館しますと、すでに開場されており、いつもの2階正面前方に席を取りました。いつもなら、ロビーコンサートがあるのですが、今年はなく、客席でこの原稿を書きながら開演を待ちました。ステージでは、コントラバスの皆さんが音だししておられました。
 開演時間が近付くにつれ、正面を中心に、少しずつ客席が埋まりました。客席は十分に余裕があるのですが、わざわざ密集して座っている方が多くみられました。そんなにくっつきたいのでしょうかねえ。

 このオケのスタイルなのですが、ステージにパラパラと団員が出てきて音だしを始め、団員が増えるにつれ、その音も大きくなり、開演のアナウンスも聞こえないほどでした。
 コンミスも含めて全員集合しましたが、例年よりオケのサイズは小振りで、弦5部は、10-9-7-6-6です。時間となり、客席の照明が落とされたところで、コンミスが立ち上がり、チューニングとなりました。

 工藤さんが登場して、ベートーヴェンの交響曲第2番です。堂々と引き締まった演奏で、一気に演奏に引き込まれました。
 第2楽章は、柔らかな弦楽アンサンブルが心地よく、第3楽章は、悠然とリズムを刻み、第4楽章は、軽快に生き生きと、躍動感に溢れ、切れの良い演奏が爽快でした。
 この曲がこんなにも魅力的とは、改めて気付かせていただきました。7番を聴いているかのような精神的高揚感を感じ、胸が高鳴りました。これを聴けただけでも今日来た甲斐があったと思えるような感動をいただきました。

 休憩時間も順次団員が出てきて、音だしを始め、開演のアナウンスが聞こえないほどでした。全員揃って賑やかな中、客席の照明が落とされ、コンミスが立ち上がってチューニングとなりました。前半より若干オケのサイズが大きくなり、弦5部は11-9-8-6-6です。

 工藤さんが登場して、後半はブラームスの交響曲第2番です。堂々と重厚感にあふれ、これぞブラームスという音楽が流れ出ました。
 第2楽章は、ゆったりと、しかし、力強く歌わせ、第3楽章は、小気味良くリズムを刻み、第4楽章は、ギアチェンジしてエンジン全開。途中ゆったりと休息を取り、再びスピードアップして興奮と感動のフィナーレを迎えました。

 アマオケですので、ときに不安定な場面も垣間見えましたが、エネルギーに溢れ、熱く躍動感のある演奏は素晴らしかったです。
 指揮の工藤さんが、グイグイとオケをドライブし、それに見事に応えるオーケストラ。練習時間も十分とれない状況下で、ここまでの演奏ができるというのはさすがです。

 新型コロナウイルスを蹴散らすような熱演にパワーをいただき、大きな感動と満足感を胸にホールを後にしました。無料でこのような演奏を聴かせてくれたオケの皆さんに感謝したいと思います。
   


(客席:2階C3-7、無料)