りゅーとぴあアウトリーチ事業第4期登録アーティスト
ジョイント・コンサート in 秋葉区 (中止)
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2020年6月3日(水) 14:00  新潟市秋葉区文化会館
ファゴット:小武内 茜、 サクソフォン:田村亮太、 ピアノ:加藤桜子、 小林浩子
ゲスト:西谷牧人(チェロ)、 新居由佳梨(ピアノ)
 


小武内 茜(ファゴット) 共演:加藤桜子(ピアノ)

  J.フランセ:2つの小品
  C.サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より第13曲“白鳥”
  R.シューマン:歌曲集「ミルテの花」Op.25より“献呈”
  M.ビッチ:コンチェルティーノ



田村亮太(サクソフォン) 共演:小林浩子(ピアノ)

  チック・コリア:スペイン
  A.ピアソラ:アディオス・ノニーノ
  A.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
  J.ドゥメルスマン:独奏曲 第2番「カヴァティーネ」
  J.ドゥメルスマン:創作主題による幻想曲



ゲスト:西谷牧人(チェロ) 共演:新居由佳梨(ピアノ)

  J.S.バッハ/C.グノー:アヴェ・マリア
  G.フォーレ:夢のあとに
  平井康三郎:「さくらさくら」によるパラフレーズ
  D.ポッパー:ハンガリー狂詩曲
  S.ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19より第3楽章

 

 新潟市内の小学校等に出向いて、生で聴く音楽の喜びを届けていく「りゅーとぴあアウトリーチ事業」の、2019年度の登録アーティストのジョイント・コンサートです。

 今回の第4期登録アーティストは、ファゴットの小武内茜さん、サクソフォンの田村亮太さんです。お二人は新潟の音楽界のこれからを担う期待の若手演奏家であり、新潟の子供たちに素晴らしい演奏を聴かせてくれたものと思います。今回は1年間のアウトリーチ活動の集大成の演奏会となりますので、期待が高まりました。

 私が小武内さんの演奏を初めて聴いたのは、音大を卒業された直後の2013年3月で、このときも今日の共演者の加藤桜子さんとの共演でした。以来、新潟ARS NOVA での演奏をはじめ、様々な場面で演奏を聴かせていただいており、若手という枠組みを外しても、新潟を代表するファゴット奏者であることは間違いありません。

 また、田村さんは音大を出られた後、上越教育大学大学院で研鑚を積まれ、奏者としての活発な演奏活動のほか、教育者として、吹奏楽指導者としての活躍もされています。今回共演する小林さんとは、活発なライブ活動をされており、今回も息の合った演奏が期待されます。

 さて、今回共演するピアニストは、加藤桜子さん、小林浩子です。お二人とも新潟出身で、新潟での演奏活動も活発にされていますので、この記事をお読みの音楽好きの方なら、ご存知のことと思います。
 加藤さん、小林さんの演奏は、ジョイントコンサートリサイタルなど、さまざまな場面で何度も聴かせていただいています。このお二人は新潟の若手を代表するピアニストであり、独奏者としてのほか、伴奏ピアニストとしても実力を発揮されており、小武内さん、田村さんの演奏を引き立ててくれるものと思います。

 そして、今回のジョイントコンサートの目玉は、ゲストの西谷牧人さんです。2008年から2019年まで、長らく東京交響楽団の首席チェロ奏者を務められ、新潟でもお馴染みです。
 オーケストラでの演奏だけでなく、個人としても様々な音楽活動をされています。ヴァイオリンの清水泰明さんとのユニット「清水西谷」としてはCDも出されていますし、新潟でもライブを開催されています。東響ロビーコンサートにも何度も出演され、演奏の素晴らしさのほか、自作の曲も演奏してくれて、作曲家としての非凡さも知らしめてくれてました。
 昨年東京交響楽団を退団されて寂しく思っていたのですが、今回ゲストとして新潟に来れれることを知り、楽しみに思っていました。

 ということで、早々にチケットを買い、スケジュールを空けて、3月7日のコンサートを楽しみに待っていました。しかし、新型コロナウイルス感染は拡大を続け、コンサートは延期されることとなり、6月3日(水)14時からの開催に変更されました。
 なんと平日の昼間。これでは行けるはずはありません。せめて夜にならないものかと嘆いていたのですが、結局この延期公演までもが中止になってしまいました。

 何とも残念ですね。皆さんまだ若いですから、これからさらに研鑚を積まれ、羽ばたいてくれるものと思います。コンサートはまたの機会に期待しましょう。
 

(客席: 、¥1500)