加藤桜子・小武内茜 デュオ・リサイタル
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2013年3月3日(日) 14:00  スタジオ・スガマタ
 
ピアノ:加藤桜子、ファゴット:小武内茜


ピアノ独奏

 トゥリーナ:3Danzas Andaluzas より 
        U.Tango V.Zapateado

 吉松 隆:プレイアデス舞曲集W より
        1.前奏曲の記憶 2.静かなる雨の雅歌 3.西に向かう舞曲
        4.間奏曲の記憶 5.アレルヤの季節

(休憩10分)

ファゴット独奏(伴奏:加藤桜子)

 テレマン:Bassoon Sonata  f-moll より
        1.Trista 2.Allagre 3.Andante 4.Vivace

 サン=サーンス:Fagotte Sonata op.168 より
        1.Allegro moderate 2.Allegro scherzando 3.Molto adagio
        4.Allegro moderato

(アンコール)
武満 徹:小さな空、島へ
 
 
 

 東響ロビーコンサートが終わり、一旦家に帰って出直そうかと思いましたが、せっかくなので、このコンサートを聴くことにしました。東堀のCDショップ:コンチェルトの佐藤さんが主催するコンサートです。
 新潟の地元の音楽家を支援する佐藤さんの活躍は賞賛すべきものと思います。私は聴くことしかできませんが、新潟の若手音楽家を応援したいと思います。会場のスタジオ・スガマタは満員の大盛況で、椅子を追加していました。

 前半は加藤さんのピアノ独奏です。初々しく、ちょっと荒削りではありますが、大器の片鱗を感じさせる素晴らしい演奏だったと思います。曲目も良くて楽しめました。

 後半は小武内さんのファゴットの演奏です。音色的にくすんだ感じを若干感じましたが、私の耳のせいかもしれません。非常に聴き応えのある良い演奏だったと思います。ファゴットの独奏を聴く機会はこれまでなかったので、大変楽しめました。

 アンコールは武満徹の歌曲をピアノ伴奏でファゴットで演奏するという趣向で、大変良かったです。歌詞が配られましたが、思わず歌いそうになりました。ほのぼのとした気分にさせていただき、ちょと明るい気分で会場を後にしました。

 旧吉田町出身で、新潟中央高校音楽科で学ばれたお二人は、息もピッタリで、聴き応えある演奏でした。音大を卒業されて間もないということで、どんな演奏を聴かせてくれるのか、期待と不安と半々でしたが、立派な演奏だったと思います。新潟でのデビューコンサートを聴くことができて幸いでした。これからの活躍を祈念したいと思います。頑張ってください。
 

(チケットレス、1000円)