ハンガリー国立歌劇場 「こうもり」
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2017年10月29日(日)13:00 新潟県民会館 大ホール
 
 
指揮:バラージュ・コチャール
演出:ミクローシュ・シネタール
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団/合唱団/バレエ団

アイゼンシュタイン:ティボル・サッパノシュ
ロザリンデ:アドリエン・ミクシュ
フランク:アンタル・バコー
オルロフスキー:アンドレア・メラート
アルフレート:イシュトヴァーン・ホルヴァート
ファルケ:ゾルターン・ケレメン
ブリント:ゾルターン・メジェシ
アデーレ:イルディコー・サカーチ

J.シュトラウスII:「こうもり」 (全3幕)

  第1幕

  (休憩20分)

  第2幕

  (休憩20分)

  第3幕

 毎週のように大型コンサートが続く新潟。オペラ公演も10月15日に「トスカ」の公演があったばかりで、わずか2週間で今度は「こうもり」です。これだけ続きますと観に来る方も覚悟がいります。

 2週続きの台風襲来で、生憎の天候の中、県民会館入りしました。今日は東響新潟定期もありますので、長期戦になります。

 客の入りはなかなか良いようです。館内が暗転し、指揮者がオケピットに入場。お馴染みの序曲で開演しました。まずはオケの音の良さに驚きました。柔らかな濁りのないサウンドと流れるようなワルツに魅了されました。

 古くさく染みだらけな緞帳が上がって第1幕が開演しました。舞台はアイゼンシュタイン家。セットは良くできており、軽快なオケにのせて、各歌手の歌も演技も良かったです。

 第2幕のオルロフスキー家の夜会の場面は、地方巡業にしては豪華そうに見えるセットに驚きました。ピチカート・ポルカやお馴染みのアリア、合唱が続いて楽しく盛り上がりました。

 第3幕は地味な刑務所長フランクの部屋。日本語も交えたコミカルな演技で楽しませてくれました。夜会の参加者がみんなが集まって面白おかしいオペレッタのフィナーレとなりました。

 緞帳が下り、メインメンバーだけ緞帳前に残ってカーテンコール。緞帳が上がると再び第2幕のセットになっていて、ポルカ「雷光と雷鳴」にのせて、全員集合の華やかなカーテンコールの中に終演となりました。

 ハンガリーの歌劇場ということで、本場のウィーンに比べてどうなのかはわかりませんが、演出も良く、歌も演奏も素晴らしく、十二分に満足できました。
 新潟ではオペラを公演は少ないので、選り好みできない現実がありますが、次の公演を楽しみに待ちたいと思います。 
  

(客席:1階16-30、S席:会員割引:¥11700)