高橋希絵・品田広希 ジョイント・コンサート
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2016年8月28日(日) 18:30  新潟市民芸術文化会館 スタジオA
 
ソプラノ:高橋希絵
バリトン:品田広希
ピアノ:小林浩子
 
第一部 歌曲

 北原白秋/山田耕筰:からたちの花 (高橋)
 北原白秋/山田耕筰:松島音頭 (高橋)

 江間章子/中田喜直:夏の思い出 (品田)
 島崎藤村/大中寅二:椰子の実 (品田)

 岸田衿子/木下牧子:竹とんぼに (高橋)
 R.シュトラウス:Ich Schwebe (高橋)
 ドビュッシー:Nuit d'betoiles (高橋)

 ゲーテ/シューベルト:野ばら (品田)
 マティンソン/ベートーヴェン:Adelaide (品田)

(休憩10分)

第二部 オペラ

 プッチーニ:「ラ・ボエーム」より 私が街を歩くと (高橋)
 モーツァルト:「フィガロの結婚」より もう飛ぶまいぞ、この蝶々 (品田)
 ドヴォルザーク:「ルサルカ」より 月に寄せる歌 (高橋)
 レハール:「メリーウィドウ」より おぉ、祖国よ (品田)
 
 マスネ:「タイス」より タイスの瞑想曲 (ピアノ独奏)

 プッチーニ:「エドガール」より この恋を、俺の恥を (品田)
 レオンカヴァッロ:「道化師」より 鳥の歌 (高橋)
                     ネッダ!−シルヴィオ!こんな時間に (高橋、品田)

(アンコール)
 故郷 (高橋、品田)
 

 新潟県出身の3人によるコンサートで、“故郷、新潟へ届ける歌声”という副題が付けられています。高橋さんと品田さんは、ともに国立音大出身で、品田さんが一年先輩だそうです。また、小林さんは、新潟中央高校で、高橋さんの後輩になるそうです。そういう結びつきでジョイントコンサートが実現したそうです。

 高橋さんを聴くのは、2014年6月以来であり、品田さんを聴くのは昨年5月のジョイントコンサート以来となります。実は品田さんのご両親とは懇意にさせていただいており、このコンサートのご案内をいただき、是非聴かねばと思っていました。ピアノが小林さんというのも魅力です。

 ということで、石田組のコンサートを聴いた後、一旦帰宅して出直しました。スタジオAに着き、ご両親に挨拶し、客席右側に席を取りました。

 予定より5分遅れで開演しました。前半は歌曲で、後半はオペラというプログラムです。最初に挨拶があり、以後演奏前に曲の解説を挟みながら進行されました。

 薄紫のドレスの高橋さん、濃紺のドレスの小林さんにより、日本の歌曲が2曲演奏され、澄んだソプラノの歌声が心地良かったです。
 その後品田さんの歌になりましたが、相変わらずの軽妙なトークと、存在感ある歌いっぷりには感銘を受けました。
 続いて高橋さんが3曲、品田さんが2曲歌って前半が終了しました。歌曲ということで、抑えて歌うのが大変だったようですが、情感豊かにしっとりと聴かせてくれて、素晴らしい歌声に酔いしれました。

 休憩後はオペラということで、二期会の高橋さん、藤原歌劇団の品田さんの本領発揮です。高橋さんは薄アズキ色にキタキラが入ったドレス、ピアノの小林さんはクリーム色のドレスに衣装替えして登場しました。
 二人とも声量豊かで、表現力が素晴らしく、スタジオAが歌劇場へと変貌したかのようでした。曲目解説も分かりやすく、内容的にも楽しめました。

 途中小林さんのピアノ独奏があったのも良かったです。小林さんのトークも楽しく、改めて小林さんのファンになってしまいました。伴奏での演奏も良かったですが、独奏も素晴らしいですね。涙が出るような情感豊かな演奏でした。

 その後も聴き応え十分な歌声が続き、特に最後の二重唱は圧巻でした。演技を交えての見事な歌いっぷり。眼前で繰り広げられるオペラの世界に引き込まれました。

 上品で華のある高橋さん、ますます声に磨きのかかった品田さん。特に品田さんは、歌の良さだけでなく、話し上手で、役者だなあと思わせました。品田さんは出身の小千谷市を中心に、オペラを分かりやすく紹介する活動を活発にされていますが、新潟市でも活動をお願いしたいですね。

 二人とも大劇場のステージに立っても存在感があるものと思います。新潟を代表するオペラ歌手として羽ばたき、活躍してほしいと思います。

 そして、ピアノの小林さんは、おそらく現在新潟で最も活動されている音楽家の一人ではないでしょうか。伴奏ピアニストとしての活動の活発さは目を見張ります。もちろん独奏も素晴らしいですし、今後の更なる活躍をお祈り申し上げます。

 三人の若き才能の爆発に元気をもらい、会場を後にしました。
 

(客席:右側前方、¥1500)