北区フィルハーモニー管弦楽団第2回定期演奏会
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2013年7月7日(日) 16:00  新潟市北区文化会館
 
指揮:長谷川正規
 



ロッシーニ:「セビリアの理髪師」序曲

シベリウス:組曲「カレリア」作品11

(休憩15分)

ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」

(アンコール)
エルガー:エニグマ変奏曲より ニムロッド
 
 

 今週は雨が降り続き、ジメジメのうっとうしい毎日です。せっかくの日曜日というのに気分もめいります。でも、嘆いたところで仕方ないので、昨夜の新大オケに続いて、今日は北区フィルを聴くことにしました。

 チラシのキャッチコピーが示しますように、北区フィルは、地元に根ざした活動をされており、定期演奏会とファミリーコンサートを2本柱としているほかに、初心者の指導・育成までやるというのは賞賛したいと思います。

 結成間もない頃のデビューコンサートから陰ながら応援させていただいています。昨年の第1回定期演奏会は「田園」がメインでしたが、今回は「新世界」。どんな演奏を聴かせてくれるのか、大変楽しみにしていました。

 大雨警報まで出た新潟。雨が降り続く中、豊栄へと車を進めました。北区文化会館は車で行くには便利であり、家から30分ほどで到着しました。

 このホールは2010年6月にオープンしましたが、館内は明るい色調であり、りゅーとぴあの弟分という感じです。程よい大きさで、響きも良く、私のお気に入りのホールです。

 ホールに着くと、開場前のロビーコンサートが始まるところでした。チェロのアンサンブルとフルート・ヴァイオリン・チェロのトリオの演奏がありましたが、響きの良いロビーにきれいな音色が響いていました。

 さて、開場となり、中央付近に席を取りました。開演時間前から団員の入場が始まり、開演時間ちょうどに演奏が始まりました。

 最初はロッシーニ。1年振りに聴く北区フィルですが、良い演奏に驚きました。練習をつまれた成果が如実に現れ、聴き映えのする素晴らしい演奏でした。着実に成長されていることがすぐに分かりました。

 続くカレリア組曲は、管の音程の確かさと、音量のバランスの調整がもう少しあればもっと良かったかなと思いましたが、弦楽は高水準だったと思います。

 休憩後はメインの新世界。これは良い演奏でした。第2楽章のコールアングレもバッチリ決まり、結成3年目のオケとは思えないような、しっかりした演奏だったと思います。誰もが知っている名曲中の名曲ですが、お見事と言えましょう。

 アンコールは、スラブ舞曲で賑やかに終わるものと予想していたのですが、予想に反してニムロッドでした。弦楽アンサンブル美しさが光り、重厚な、心に染みる演奏でした。

 アマチュアですから、いろいろと難はありましょうが、総合して、予想以上の演奏に満足しました。音楽を演奏する喜びが伝わってくるような、素晴らしいコンサートでした。これからの成長に期待したいと思います。
  

(客席:13−9、¥1000)