ラ・フォル・ジュルネ新潟2011
313 仲道郁代(ピアノ)
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2011年5月8日(日) 15:15  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:仲道郁代
 

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」

(アンコール)
ショパン:ノクターン 「遺作」
エルガー:愛の挨拶
 
 
 

 ピアノ公演ではもっとも楽しみにしていた公演です。仲道さんは長岡には毎年来てくれて、私も聴きに行ったりしていますが、なぜか新潟には来てくれません。そんな仲道さんがLFJに参加してくださって、うれしかったです。

 チケット完売で、コンサートホールは満員です。ピアノ公演でコンサートホールを満員にするなんて、あのツィメルマンも成し得なかった快挙です。(料金がぜんぜん違いますが)

 ダークブラウンのドレスの仲道さんが登場。ため息が出るほどチャーミングです。暦の年齢を超越した美しさが満開です。

 例によって、つぶやきながらの演奏。仲道節とでも言いましょうか、独自の世界を作り出し、聴く人の気持ちを引き込みます。流れるような指使い、華奢な体からは想像できないダイナミックな音。聴いて美しく、見て美しい。同じ演奏なら美しい人が引くと感動は二倍、三倍。実に良かったです。

 アンコールのノクターンは6日の切々たるダン・タイ・ソンにはかないませんが、何を弾いても絵になります。最後は、仲道さんのコンサートのアンコールで必ず演奏される愛の挨拶で締めました。

 仲道さんファンとしましては、たまらないひと時でした。
 

(客席:1階15−41、1500円)