新潟市ジュニアオーケストラ教室 第29回演奏会
  ←前  次→
2010年9月19日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:藤井裕子、上野正博
 

 
ロビーコンサート

  金管ファンファーレ  藤井裕子:Fanfale 2010
  弦楽アンサンブル  V.ヤング(松原幸広・編):80日間世界一周
  木管五重奏      イベール:三つの小品


A合奏(指揮:藤井裕子)

  ケテルビー:ペルシャの市場にて

  J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲 作品228


B合奏(指揮:上野正博)

  ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より
           “だったん人の娘たちの踊り”、 “だったん人の踊り”

(休憩15分)

  ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」

(アンコール)
  エルガー:
行進曲「威風堂々」第1番ニ長調

 
 


 

 毎年楽しみにしているコンサートです。新潟市のジュニア音楽教室(ジュニアオーケストラ教室、ジュニア合唱団、ジュニア邦楽教室)は新潟の宝であり、聴くたびに元気をもらえます。特に今年は、8月にジュニアオーケストラ・フェスティバルがあり、ジュニアオーケストラ教室は、ここでも高水準の演奏を聴かせてくれました。今日もきっと素晴らしい演奏を聴けるものと期待が高まりました。
 
 ということで、早々に入場整理券を手に入れましたが、何と整理番号は「0001」。これはすごいとひとりで喜んでいます。だからどうだと言われても、返す言葉はありませんが、ファンとしましては何かうれしいですね。

 開演前のロビーコンサートも聴き応えありますので、早めに会場に駆けつけ、開場の列に並びました。Cブロックに席を取り、コーヒーを一杯飲んでロビーコンサートに臨みました。
 ファンファーレは階段を上った3階踊り場と階段で演奏され、迫力ある演奏が残響豊かなホワイエにこだましていました。あっという間に終わってしまい、もっと聴きたく感じました。
 続く弦楽アンサンブルは抜群のできであり、集まった人たちにため息をつかせていました。木管五重奏も素晴らしいアンサンブルであり、期待を裏切らない素晴らしい演奏でした。

 いよいよ開演となり、まずは年少者のA合奏です。弦の数が少なく、ヴィオラがいないという変則的な編成でしたが、例年以上の演奏だったと思います。決めるべきところはしっかり決めて、十分に聴かせる演奏だったと思います。コンマスは小学校5年生であり、将来が楽しみです。

 続いて真打のB合奏。「だったん人の踊り」は8月のジュニアオーケストラ・フェスティバルでも演奏していますが、さらに磨きがかかった演奏だったと思います。ジュニアということを忘れさせる演奏でした。

 休憩後は「運命」。有名すぎる難しい曲であり、例の「ン、ジャジャジャジャーン」の「ン」がやっぱり難しいんだなあと実感しました。ちょっと揃わないこともありましたが、プロだって大変な曲ですから、ジュニアでこれだけの演奏ができればたいしたものだと思います。第3楽章で携帯を鳴らしたオバカさんがいましたが、そんなことを忘れさせるほどの演奏だったと思います。

 そして、アンコールは「威風堂々」。私はこれを聴くのが楽しみで1年生きているようなものです。オルガン席に山本さんが着いて演奏開始。感動がこみ上げてきて抑えきれず、涙が出てしまいまいました。これで高校3年生は卒団となります。これが最後の演奏になります。送る人、送られる人の万感の思いが伝わってきます。

 各パートとも良かったのですが、コンマスの飯田さんは身振り大きくオケを引っ張っており、さすがにジュニアオーケストラ・フェスティバルの合同オケのコンマスを任されただけはあります。最後に全員で一礼したのは素晴らしかったです。

 どうしてジュニアの演奏にこれだけの感動をもらえるのか不思議です。プロの演奏をたくさん聴いていますが、これほどの感動を感じることはめったにありません。やっぱり、ジュニアオケはいいなあ・・・。

 さて、ステージには、広川さん、庄司さん、渋谷さんをはじめとして、お馴染みの指導の先生方が載っていましたが、さすがに手の動きが違いますね。特に佐々木さんは目立ってました。正面でしたし。そんな先生方の指導を受けて、これからも頑張ってほしいと思います。

 精神的に疲れることが多くて落ち込んでいたのですが、子供たちの演奏に力をもらいました。ジュニアオケありがとう!
 

(客席:2階 C3−7、全席自由:無料)