りゅーとぴあ・アフタヌーン・コンサート Vol.1 「4人の新星」
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2007年9月14日(金) 13:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
 
江崎浩司&長久真実子(リコーダー&チェンバロ)

クープラン:愛のうぐいす
モーツァルト(江崎編):トルコ行進曲
バッハ(江崎編):平均率クラヴィーア曲集 第1巻 第10番 BWV855 より「プレリュード」
管弦楽組曲 第2番 BWV1067 より「パディネリ」
福田和禾子(江崎編):北風小僧の寒太郎
 

高橋多佳子(ピアノ)

ドビュッシー:前奏曲集 第1集 より「亜麻色の髪の乙女」
ショパン:ノクターン第2番変ホ長調作品9-2
ラヴェル:夜のガスパール より 第1曲「オンディーヌ」
リスト:2つの伝説 より 「海を渡るパオラの聖フランシス」

(休憩20分)

浜まゆみ&高橋多佳子(マリンバ&ピアノ)

ハチャトゥリアン:剣の舞
安倍圭子:遙かな海(マリンバソロ)
安倍圭子:竹林(マリンバソロ)
ピアソラ:オブリビオン
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン


(アンコール)全員参加
ブラームス(江崎編):ハンガリー舞曲第5番

 
 

 さすがに9月、暑すぎることなく爽やかな晴天です。今日は遅まきながらの夏休みをいただいたので、当直勤務の後に日帰り温泉で体を清め、「りゅーとぴあ」に向かいました。白山公園では遠足に来た小学生たちが、ちょうどお弁当の時間でした。今日は県民会館でも行事があるらしく、人の出入りが多いようでした。ホールに入るとなかなかの入りです。発売された席の7〜8割程度は埋まっています。平日昼間ということで、客のほとんどは中高年のご婦人方で、男性はわずかしかいません。今回はヴィジュアル的にも優れた出演者ですので、ステージの見晴らしの良いDブロックに席を取りました。

 最初は江崎浩司さんと長久真実子さんによるリコーダーとチェンバロの演奏です。江崎さんはバラ柄の派手なシャツで登場。清楚な長久さんとは対照的です。大小様々なリコーダーを駆使し、軽妙なトークで会場を沸かせていました。響きの良いホールに響くリコーダーとチェンバロの音色は心を清めるように感じましたが、旅ガラスの出で立ちで演奏した「北風小僧の寒太郎」には大笑いでした。
 江崎さんのトークの間にピアノが設置され、次は高橋多佳子さんの登場です。スリムな体型で、なかなかの美人です。水色のドレスがピッタリです。江崎さんに負けないほどの楽しいトークもあって、歌声まで聴かせてくれました。お母様が加茂市出身ということで、新潟に縁があるそうで、今日も親戚の方々が聴きに来られているそうです。演奏は当然ながらすばらしく、繊細なドビュッシー、ロマンチックなショパン、容姿に似合わないような力強さ、ダイナミックさもみせて魅了したラヴェル、リスト。音も姿も美しく、煩悩だらけの中年オヤジは幸せになりました。実は高橋さんは昨年9月にも聴いており、そのときも美しい容姿にうっとりしていました。11月17日にも新津美術館で磯絵里子さんとのコンサートを予定しているとのことです。私はその日はすでに仕事の予定が入っていますので行けませんが、これはお勧めだと思います。

 休憩の後、マリンバの浜まゆみさんの登場です。浜さんというと、2年前の7月に能楽堂で開催されたりゅーとぴあ・クラシックライヴで、すばらしい演奏を聴かせてくれましたので記憶に残っています。今回が「りゅーとぴあ」出演が4回目ですので新潟でもおなじみだと思います。お姿も美しく、グリーンの衣装がステージに映えます。5オクターブの音が出るというヤマハ製の大きなマリンバのダイナミックな音色、小柄な容姿に似合わない力強い演奏に圧倒されました。伴奏で再登場された高橋さんは衣装替えされておられました。美女の競演に会場のボルテージは最高潮となりました。
 アンコールは本日の出演者が全員登場し、江崎さんとのトークの間にステージ設定がなされ、全員でハンガリー舞曲を演奏しました。休憩時間にチェンバロのチューニングをやっていましたので、また何かやるなとは思っていました。江崎さんの編曲で、各楽器の見せ場も作られていて、楽しめました。1時に開演して終演は3時半。内容豊富なコンサートでした。終演後CD購入者にはサイン会が行われて賑わっていました。

 平日昼間のコンサートは普通なら聴くことはできません。今日はたまたま休みが取れたので聴くことができました。夜のコンサートには行きにくい人にとっては貴重だと思います。実際に客の入りのいいようですので、需要はあるのですね。できれば夜にも公演があればなあとは思いますが、これは難しいのでしょうね。 
 

(客席:2階D3-26、会員割引1350円)