宝くじの収益金で全国各地で開催されているコンサートですが、新潟でも開催されました。私は日頃はクラシックを聴くことが多いのですが、楽しめればジャンルを問わない主義なので、こういうポップスコンサートも大好きです。しかし、なかなかこの手のコンサートがなく、楽しみにしていました。本来は仕事で行けない日程だったのですが、幸いにも仕事を変わってもらうことができたため行くことができました。暖冬ではありましたが、久し振りに雪が積もって、スリップに注意しながら会場に向かいました。しかし、新潟の中心市街に入ると雪はなくなっていました。

　このコンサートはステージ脇とP席は販売されませんでしたが、チケットは早々と完売になり、ホールは老若男女でいっぱいでした。いつものコンサートとは客層が異なり、「りゅーとぴあ」が初めてという人も多いらしく、自分の席がわからない人が多数おられました。特に私のIブロックは分かりにくく、アルファベットのIと数字の１を混同している人が多かったようです。

　「舞踏会の美女」で開演です。羽田さんは昨年末に入院して、先月まで出演がキャンセルされたり、延期されたりした公演もあったようですが、今日は元気な姿を見せてくれました。
　オケは弦5部が7-4-3-3-2、オーボエ2、クラリネット2、フルート1、ピッコロ1（フルート持ち替えもあり）、ファゴット1、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2、打楽器3、ハープ1　と小編成です。なかなかいいサウンドを聴かせてくれました。
　2曲目以降の前半は塩田さんのボーカルが加わって、三枝さんと羽田さんの雑談を交えながら演奏が進みました。だじゃれが多く、どこまで冗談か分からない面もありましたが、作曲やオペラの裏話などは興味深く聞けました。肩の凝らないこういう曲は楽しめていいですね。
　このうち「Think of me」と「To love again」は、羽田さんのピアノ伴奏だけで日本語で歌われました。また、「サウンド・オブ・ミュージック」では塩田さんは衣装替えして登場して会場を沸かせました。

　後半は羽田さんのピアノ独奏で開始され、ショパンのノクターンがメランコリックにホールに響きました。その後は相変わらずの三枝さんと羽田さんのだじゃれトークで演奏が進みました。
　「シンドラーのリスト」はコンミスの鈴木さんの独奏で、しみじみとした演奏を聴かせてくれました。その後抽選会（三枝さんと羽田さんのジャンケン）が行われましたが、私ははずれでした。
　「明日に架ける橋」の後は本日のメインプログラムと言っていい羽田さんの18番「ラプソディ・イン・ブルー」が全曲演奏されました。羽田さんはこの曲を600回近くも演奏しているとのこと。手慣れた演奏で、オケの好演もあって楽しめました。私的には本日一番楽しめました。

　アンコールに塩田さんが再登場して歌い、最後に羽田さんのピアノ演奏で終演となりました。羽田さんは指揮にピアノに大忙しでしたが、三枝さんはトークだけというのは物足りないように感じましたが、裏話が聞けたことはよかったと思いました。
　実は配られたプログラムには演奏曲目が全部書かれていませんでしたし、曲順もバラバラでしたので、曲目をメモるのも大変でした。
　さて、東京ニューシティ管弦楽団は、チラシではフル編成の写真が使われていましたが、実際は前記しましたように小編成でした。迫力には欠けましたが、なかなかのアンサンブルを聴かせてくれました。在京オケではメジャーではないかも知れませんが、実力あるオケだと思います。そう言えば、昨年9月の「BEST CLASSICS 100 コンサート」もこのオケだったことを思い出しました。今後の活躍に期待したいと思います。今度は定期演奏会を聴いてみたいなあ・・・。
　

（客席：3階 I 6-11、2500円）