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今年は1月6日の井上静香さんのプライベートコンサートに始まり、昨日の「第20回新潟第九コンサート」まで、例年通りにたくさんのコンサートを聴くことができました。
毎年のことながら、チケットを買いながらも仕事で行けなかったコンサートもありましたが、良い音楽との出会いもあって、いい1年だったと思います。元気に過ごせたということが何よりだと思います。
今年を振り返って、記憶に残ったコンサートを順番をつけずに、日付順に10公演選びたいと思います。
これまで同様に、「新潟市ジュニアオーケストラ教室第38回演奏会」（9月8日）は殿堂入りということで、ベスト10からは除外しますが、今年のショスタコーヴィチの交響曲第5番は、かつての「伝説のチャイ５」に勝るとも劣らない、歴史に残る快演だったと思います。
では、順に紹介しましょう。
2019年2月16日（土）17:00 柏崎市文化会館アルフォーレ 大ホール
クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
入念に調律されたスタインウェイの音は美しく、そして芳醇でありながら濁りの全くないホールの響き。これらが相まって、極上のサウンドを生み出していました。
2019年5月12日（日）14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
５台ピアノの世界
りゅーとぴあが所有する5台のフルコンサートグランドピアノ（スタインウェイD274 2台、ベーゼンドルファー290インペリアル、ヤマハCFIIIS、カワイEX）を総動員してのコンサートであり、もう二度と聴けないかもしれません。満席の観客とともに、一期一会の感動のコンサートに感動しました。
2019年5月18日（土）15:00 朝日酒造 エントランスホール
大瀧拓哉 ピアノリサイタル
残響豊かな濃密な空間で聴く音楽に圧倒され、怒涛の如く流れ出る総天然色の音の激流に、溺れそうになりながら身を委ねるのみでした。
2019年5月26日（日）17:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
東京交響楽団第113回新潟定期演奏会
ショスタコーヴィチの5番が演奏されましたが、緩徐部での澄み切った響きは格別であり、大音量の強奏部でも音は飽和せず、透明感を維持していました。音楽監督ノットと東響の蜜月ぶりが感じられる感動的演奏だったと思います。
2019年6月1日（土） 14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
ファン・デ・ラ・ルビア オルガン・リサイタル
これほどまでに、明るい気分にさせてくれるオルガンコンサートは初めてでした。生き生きと、スキップして走り回るような元気をいただきました。こういう感覚を抱いたのは私だけではないと思われ、オルガンコンサートでは珍しく、ブラボーの声も上がっていました。
2019年7月3日（水） 19:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
インバル指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
インバルは、速めのテンポでグイグイとオケをドライブし、一糸乱れぬアンサンブルで絢爛豪華なオーケストラサウンドを作り出し、燃え上がる思いを爆発させました。年齢を感じさせない力強い指揮ぶりに驚きを感じました。
2019年9月29日（日） 14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
新潟メモリアルオーケストラ第29回定期演奏会
各パートがしっかりと自分の役割を最高のパフォーマンスで全うし、一期一会の快演を創り出しました。目を閉じれば東響定期ではないかと思うほどであり、驚きを禁じ得ませんでした。
2019年11月1日（金）19:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
辻井伸行さんのピアノによる「皇帝」は、ベートーヴェンというより辻井さんの音楽そのもの。感動と興奮の演奏に、否応なしに興奮させられました。
2019年11月23日（土）14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
新潟交響楽団第104回定期演奏会
一部音楽ファンの中では今年最大のイベントでした。小黒亜紀さんとのラフマニノフ。新潟のピアニストで、新潟のオケで、これほどまでに感動の音楽を聴けるというのは幸せです。興奮のフィナーレを迎え、力の限りに拍手しました。
2019年12月14日（土）17:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
山本真希オルガンリサイタルシリーズ No.26
バッハのクラヴィーア練習曲集第3部が、オルガン音楽の元になったコラールの斉唱の後にオルガンが演奏されるというスタイルでリサイタルは進行しました。ヴォーカル・アンサンブル・カペラの皆さんの濁りの全くない清らかな歌声は聴く者の心に響き、山本さんのオルガン演奏を引き立てました。
以上10公演の中から私が選んだべスト１は、「クリスチャン・ツィメルマン
ピアノ・リサイタル」です。 |
