| 便秘というのはいろんな種類があって、単に便秘薬を飲んでいれば治るというものでは ないのです。もしかしたら重大な疾患の前触れの恐れもあるので、あんまりにもひどい便秘の方はちゃんと病院で見てもらいましょう！たかが便秘されど便秘ですよ。
さてさて、日本人はなぜ便秘が多くなったのでしょうか？？ まず、その原因のひとつに食物繊維不足、野菜不足があるのでは。 農耕民族である日本人は野菜や穀類、木の実などの消化しにくい食物繊維を中心に摂取してきた食習慣がありました。しかし最近では食習慣の変化により、和食よりもフレンチ、イタリアン、中華などが親しまれるようになりました。和食以外のこれらでも野菜を摂取できるのですが、和食の基本調理である「煮る」「焼く」「蒸す」「炊く」は、野菜のカサを減らすことができ、油をあまり使用しない調理法の為、低カロリーでたくさんの野菜を食べることができるのです。生野菜をお椀一杯食べるより、小鉢のおひたしを食べるほうが野菜量は多いのです。 野菜量は、1日350ｇ以上が目標です。350ｇという量は、簡単なようでなかなかとれていないのです。イタリアンを食べるときにセットで出てくるサラダは、おおよそ60g程度の野菜量です。ドレッシングに油を使用していれば、カロリーはおおよそ80kcal。ヘルシーに見えてなかなか高カロリーですね。 便秘解消の特効食である食物繊維は、日本人の栄養所要量によると、1日に1人当たり20ｇ～25ｇ摂取することを目標としています。(1000kcal当り10g) しかし、現代人は15ｇ～18ｇとれていればよいほうで、食物繊維量が10gいっていない人のほうが多いのではというデーターもあります。 ここで、別紙に書いた食の比較を見てみましょう。(食の比較へ） 食物繊維は野菜や、大豆製品、藻類、きのこ類、穀類に多く含まれていて、「ひじき煮、筑前煮、すき焼きの中のえのきやしらたき、おひたし、納豆、あずき」などの和食に活用しやすい食材に多いといえます。つまり、和食をとるように心がければ食物繊維量が自然と増えるのです！！イタリアン、フレンチ、中華もおいしいのですが、1日2食は和食を取り入れて、積極的に野菜量、食物繊維量を増やしていきたいですね。 次回第2話で、食物繊維について効率よく摂取できる方法や、食物繊維がなぜ大事なのかなどはさらに詳しく触れたいと思います。 その他の原因に、 ◆電車や車、エスカレータなど便利さの追求していった結果、体の筋肉が退化していて、便を出すときに使う腹筋が乏しいため「リキム」ことができなくなった。 ◆ライフスタイルが不規則で、トイレにいく時間を決めてない。 ◆食事によるダイエットを繰り返している。 ◆下剤を乱用している。 などなど。生活習慣からくるたくさんの原因が複合して「便秘」を作り上げているのではないでしょうか(>_<)？思い当るふしはありませんか？ 特に若い女性が陥りやすい便秘の原因として、ダイエット食品の乱用が言えると思います。「1週間で－○○㎏」と書いてあるダイエット食品には、かなり高確率で下剤の成分が入っています。下剤を使えばやせると思われがちですが、無理に下痢を起こすと体重は一時的に減りますが、体に必要な栄養素が吸収されず出ていってしまって、肌荒れや貧血、骨密度の低下などに繋がります。そして下剤の習慣化により、排便時の大事な働き「蠕動運動」が退化してしまうのです。ダイエット中は食事量を減らしてしまいがちなのに、下剤により蠕動運動が退化してしまったら･･･。ますます便秘はひどくなってしまいますね。 今「腸内環境」をテーマにした本や雑誌がいっぱい出ていて、便秘についてよく取り上げられるようになったと思います。便秘の人が増えたからか、お腹の中のことに興味を持つ人が増えた結果ではないでしょうか。かといって、1日2日生活を改善したところで便秘は治りません。便秘は自分の生活習慣が起こすものですから。できるだけ毎日続けられて、お腹が快調になる生活改善法を私と一緒に見つけましょう☆ 今、たくさんの健康食品がテレビや雑誌を賑わせています。健康食品を上手に利用していくのはいい方法だと思います。しかし、まずは食事をしっかりとって、それでも足りない栄養素を健康食品で補うこと。健康食品だけですべての栄養素が補えるわけではないのです。なぜなら、野菜や果物、肉、魚、米、はまだまだすべての栄養素が発見されていない未知数を含んでいるからです。しかも食事はおいしいですよ！！ただの錠剤やドリンクだけで今日1日の食事が終わってしまうなんてもったいないと思いませんか？ まずは、よく食べて、よく噛んで、よく寝て、よく出す。この基本の生活を手に入れて健康食品や薬に頼るのはそれからでも、と私は思います。 なんだか、便秘のことに絞っていろいろ書くつもりが、まとまらなくなってしまいましたね (>_<) 反省 。次回は食物繊維が何で大事なのか、食物繊維を効率よく摂取できる方法など書いてみたいと思います。
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