田上ごまどう温泉 ごまどう湯っ多里館 (田上町) A  (泉質B、浴室A、設備B、眺めA)

南蒲原郡田上町大字田上丙3673-1 TEL:0256-57-6301 営業時間:10:00-21:00 (最終受付20:00)  定休日:第2火曜日
泉質:ナトリウム-塩化物泉、34.5℃、循環、飲泉所あり
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
https://www.gomadouyuttarikan.com/

場所:2001年4月21日オープンの田上町が建設した多目的交流施設である。国道403号線沿い、JR田上駅近く、湯田上温泉入り口の交差点の少し北(新津側)にあじさいの里という老人ホームの立派な建物があり、そこの交差点から山側に進む。湯田上カントリークラブの大きな看板もある。この温泉の看板もあるが、デザインに凝りすぎて逆に見にくく、注意しないと通り過ぎてしまう。この交差点から500m進んだ先にある。少し直進した後、看板に従って右折し、坂を上った先に温泉がある。駐車場からのエレベーター付き歩道橋が異様に目立つ。この歩道橋を渡ると飲泉所があり、温泉の効能の看板もある。その先に正面玄関がある。玄関前には身障者用の駐車場があるが、一般車は駐車できないのでご注意。一般車は下の駐車場に止めること。この駐車場にはネットが張られているが、隣のゴルフ場からの直撃を避けるためである。

料金:大人700円、17時以降600円、小人400円、小人は夜間同額。タオルセットは100円。(2019/10/1改定) 券売機で入館券を買い、下駄箱の鍵と共に渡すと番号札が渡される。ただの札なので、なくさないように注意しよう。平日はタオルセットがサービスされたが、2022/6/1より、平日もタオルなしとなった。

浴室:ごまどうの湯、あじさいの湯という2つの浴室があり、週代わりで男女が別れる。ごまどうの湯は、大浴槽のほか、展望露天風呂(打たせ湯付き)、ドリームバス、肩たたき、エステバスというジェットバス、ぬる湯(ただのぬるい湯)、ソルティーサウナ(体に塗る塩が置いてある低温スチームサウナ)などがある。あじさいの湯には、大浴槽のほか、ぬる湯、展望露天風呂(ごまどうの湯に比して味気ない造り)、ローリングバス、エステバス、高温サウナがある。ごまどうの湯の方が雰囲気があって良い。
 浴室は明るく開放的で、植え込みの先に新潟平野が一望できる。特に露天風呂からの眺めは最高である。弥彦・角田の山並み、新潟平野に点在する町並み、新潟市の高層ビル、そして佐渡。夜には夜景がまた風流である。景色の良さだけでも来る甲斐はある。
 洗い場は仕切付、仕切りなしがあり、ボディソープ、シャンプー、リンスが完備。脱衣場は明るく、露天風呂を見下ろすことができる。2階にマッサージ椅子などがある展望コーナーまである。
 脱衣場ロッカーは空いているものを自由に選ぶが、返却式ながら100円必要なのは難点。洗面台にはドライヤーがあり、綿棒なども置いてある。

泉質:源泉名は田上ごまどう温泉。泉質はナトリウム−塩化物泉。源泉温度36.8℃、PH 9.2、湧出量270L/分(掘削自噴)。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成19年6月25日分析)は、Na 370.5、K 10.1、NH4 0.3、Ca 17.3、Sr 0.1、F 2.4、Cl 484.1、Br 1.8、I 0.6、SO4 87.0、HCO3 50.0、CO3 25.2、メタホウ酸 5.3、非解離成分のメタケイ酸 36.7など、ガス性除く成分総計は1091mg/kgである。無色透明・無臭で、飲泉所での源泉は、微硫化水素臭があり、薄い塩味がする柔らかな泉質でであるが、浴槽の湯は消毒・循環されて、源泉の味わいが乏しくなっている。
 オープン当初の泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉温度28.1℃。PH 9.1、湧出量585L/分(掘削自噴)、最大1340L/分。ほとんど無色透明無臭であるが、軽い塩味・苦味・硫黄味がする柔らかい湯であった。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Na 1307、Ca 166.5、K 10.4、Cl 1827、SO4 634.4、HCO3 26.2、メタ珪酸 32.7、メタ硼酸 21.8など、ガス性除く成分総計は4045mg/kgであり、浴槽は源泉100%で掛け流しと掲示されていた。しかし、現在はかなり薄くなり、循環使用されているのは残念である。

 平成27年10月30日付けの分析では、源泉名は、田上ごまどう温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性温泉)。湧出量493L/分。源泉温度36.3℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 633.8、K 5.0、NH4 1.4、Mg 0.0、Ca 56.7、Mg 0.0、Ca 66.7、Sr 0.4、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.7、Cl 854.5、Br 3.3、I 0.8、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 1.0、HSO4 0.0、S2O3 0.8、SO4 265.4、HPO4 0.0、HCO3 48.8、CO3 12.0、メタケイ酸 48.4、メタホウ酸 7.5、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0、など、ガス性除く成分総計は1951mg/kg。

 2020年12月17日分析の最新の成分表では、源泉名は、田上ごまどう温泉。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉(低張性アルカリ性温泉)。湧出量 393L/分、源泉温度 34.5℃。PH 記載なし。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 334.4、K 2.5、NH4 0.7、Mg 0.0、Ca 19.1、Sr 0.1、Ba 0.0、Al 0.0、Mn0.0、Fe(II) 0.0、Cu0.0、Zn 0.0、F 1.2、Cl 436.5、Br 0.9、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.3、HSO4 0.0、S2O3 0.7、SO4 96.7、HPO4 0.0、HCO3 53.7、CO3 18.6、メタケイ酸 46.4、メタホウ酸 4.1、遊離CO2 0.0、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は1016mg/kgであり、ぎりぎりで塩類泉の基準を満たしている。

コメント:扇形の館内は大変明るい。設備としては、休憩用大広間(156畳)のほか、階段を下りたところに畳の休憩室、階段を上ったところ(この階段にはリフト付き)にテーブルと椅子の休憩室がある。各所に自販機(清涼飲料、ビール、アイス、軽食、タバコなど)があるが、食事は軽食のみ。
 せっかくの施設なのだから、本格的な食堂や仮眠室も欲しいところ。高台にあって浴室やロビーからの眺めがいいのが慰め。前記したように外に飲泉所があり、駐車場脇にも飲泉所がある。
 小須戸の花の湯館のすぐそばであり競合しそうだが、泉質・設備・眺めはこちらがよい。ただし、料金はこちらが高い。いずれにしても入浴に限ればお勧めの施設である。

 →関連記事   ブログ    ブログ

(No.206 2001/4/22、28、2002/7/21改訂、2007/4/21、2010/11/27追記、2012/3/24改訂、2019/10/1料金改定、2020/10/10URL変更、2021/12/19追記、2022/5/21追記)

前頁

下越一覧

次頁