岩室温泉 木のぬくもりの宿 濱松屋 (新潟市西蒲区) B (泉質B、浴室C、設備C、眺めC)
新潟市西蒲区岩室温泉328番地 TEL:.0256-82-5533 営業時間: 定休日:なし
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、循環
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
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場所:岩室温泉街の入り口、「ほてる大橋」の向かいにある純和風の割烹旅館である。客室数5部屋という小規模旅館であるが、館内は弥彦神社参道の樹齢300年以上の大杉を中心に、檜や松や欅などの銘木を贅沢に使用して造られいる。その後リニューアルが行われ、玄関は裏手に移設され、高級感が漂うようになった。これまでの玄関は閉鎖された。
料金:通常は立ち寄り入浴は不可。日帰りプランや宿泊利用が原則。私はイベントでの「湯めぐりパスポート」で入浴できた。
浴室:銘木がふんだんに使われた廊下を奥まで歩いた先に、男女の浴室がある。浴室前の廊下は大きな木の輪切りが配されており、趣深く感じられる。手前の浴室は広く、奥の浴室は狭い。ともに、浴室内には大浴槽があるのみで、サウナや露天風呂などはない。大きなガラス窓から、手入れされた庭が見えて、落ち着きを感じる。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。洗い椅子と洗い桶は木製である。脱衣場洗面台にはドライヤーと綿棒があったが、櫛や整髪料等は置いていない。脱衣棚には脱衣籠があり、鍵付き貴重品入れがある。この浴室のほかに、貸切の露天風呂があり、宿泊客は無料で利用できる。
泉質:源泉名は岩室温泉(新)。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。源泉温度41.8℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成18年2月15日分析)は、Li
0.5、Na 2161、K 39.1、NH4 2.9、Mg 5.3、Ca 812.9、Sr
7.8、Ba 1.7、Al 0.1、Mn 0.5、Fe(II) 0.3、F 1.4、Cl 4766、Br 14.1、I 2.6、HS
0.1、SO4 46.3、HCO3 41.0、CO3 0.2、メタ珪酸 25.5、メタホウ酸 75.0、遊離CO2
1.1 など、ガス性除く成分総計は8005mg/kgである。源泉は、加水、加温・循環・濾過あり、入浴剤なし、塩素系消毒剤使用と掲示されていた。実際の湯は、無色透明無臭。加水され、薄味ではあるが、塩味と苦味、そして硫黄味があり、岩室温泉の源泉の趣は感じ取れる。
2015年3月12日から、新源泉の使用が開始された。源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性
弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度52.2℃。PH 7.96。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年3月22日分析)は、Li
0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II)
0.2、NH4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2
3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgである。湯は白濁し、黒い湯花が浮遊・沈殿している。硫化水素臭とアブラ臭が混じったような芳香があり、飲めば塩辛さと苦みがある。ツルスベ感はなく、浴後は肌のサラサラ感を感じる。
コメント:ここは料理が自慢の割烹旅館であり、入浴はメインではない。美味しい料理を食べて寛ぐのが趣旨であろう。加水・循環は残念であるが、部屋数5であり、利用客数は少ないので、ゆったりと浸かることができ、湯の鮮度も維持できそうである。帰り際、立ち寄り客の私を外まで出て見送ってくれて感激した。
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(No.467 2011/7/5、2015/3/15追記) |