岩室温泉 高志の宿 高島屋 (新潟市西蒲区) C  (泉質C、浴室C、設備C、眺めC)

新潟市西蒲区岩室温泉  TEL:.0256-82-2001  営業時間:    定休日:なし
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、52.2℃
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし   食堂:なし
http://www.takasimaya.co.jp/

場所:岩室温泉街の中央にある歴史ある温泉旅館。庄屋屋敷を活かした本館が重厚な雰囲気を醸し出している。岩室温泉の中にあって、ひときは落ち着いたたたずまいが魅力である。

料金:通常は立ち寄り入浴は不可。日帰りプランや宿泊利用が原則。私はイベントでの「湯めぐりパスポート」で入浴できた。

浴室:建物は若干の傾斜地にあり、階段のある廊下を歩いた先に浴室がある。手前に「竹生の湯」、さらに奥に「翁の湯」という浴場があり、男女で交代で使用される。「竹生の湯」にはには「五右衛門風呂」という露天風呂があるが、「翁の湯」は内湯のみである。ほかに、「竹林の足湯」という源泉掛け流しの足湯があり、露天風呂付きの客室が3室ある。
 私は「翁の湯」を利用した。浴室には檜の枠の大きな大浴槽があるのみ。大きなガラス窓から小さな庭が見え、落ち着きを感じるが、景色を楽しむことはできない。洗い場には木の椅子と木の洗い桶があり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、固形石鹸等がある。脱衣場は脱衣棚があるが、鍵なしであり、貴重品の管理には注意を要する。洗面台にはドライヤーや整髪料などが完備され、冷水サーバー(アクアクララ)がある。

泉質:源泉名は岩室温泉(新)。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。源泉温度41.8℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成18年2月15日分析)は、Li 0.5、Na 2161、K 39.1、NH4 2.9、Mg 5.3、Ca 812.9、Sr 7.8、Ba 1.7、Al 0.1、Mn 0.5、Fe(II) 0.3、F 1.4、Cl 4766、Br 14.1、I 2.6、HS 0.1、SO4 46.3、HCO3 41.0、CO3 0.2、メタ珪酸 25.5、メタホウ酸 75.0、遊離CO2 1.1 など、ガス性除く成分総計は8005mg/kgである。源泉は、井戸水で加水、加温・循環・濾過あり、入浴剤なし、塩素系消毒剤使用と掲示されていた。実際の湯は、無色透明無味無臭であり、岩室温泉の源泉の趣は全く感じられなかった。オーバーフローもなかった。

2015年3月12日から、新源泉の使用が開始された。源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度52.2℃。PH 7.96。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年3月22日分析)は、Li 0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、NH4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2 3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgである。

コメント:岩室一の老舗の高級旅館ではあるが、純粋に浴槽の泉質を論ずると問題を感じる。これが岩室温泉と誤解されないと良いのだが。たまたま訪問時の状態がわるかったのかもしれない。
 こういう高級旅館は、世間の喧騒を逃れ、洗練されたサービスのもとで美味しい料理を食べ、ゆったりした時間を過ごして楽しむべきであり、単に入浴だけが目的で行くべきではなく、泉質がどうのと細かいことにこだわるのは意味のないことと思う。

(No.466 2011/6/21、2015/8/12追記)

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