場所:咲花温泉街の中程を右手に折れ、磐越西線の狭い踏切を渡ると一水荘があるが、その右手奥の木立の中に隠れるようにしてある5階建ての旅館が咲花グランドホテルである。グランドホテルという名前は立派であるが、普通の温泉旅館である。10数年前の大晦日に宿泊したことがあり、これまでは番外のページで紹介していたが、日帰り利用も可能なので、通常のページに移行した。 料金:入浴は、500円、タオルなし。咲花温泉の旅館組合に加盟しておらず、湯めぐり手形も利用できない。 浴室:1階奥に浴室があるが、建物の古さに比して浴室はきれいである。大浴槽のほかに岩造りの露天風呂があるが、浴室からはつながっておらず脱衣場から出入りする。咲花温泉の山側にあるので阿賀野川が見えるわけではなく、景色は楽しめないが、庭木を眺めながらの入浴はそれなりにくつろぐことはできる。時折通過する磐越西線の列車の音以外は静まりかえっている。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。シャワーの温度調整がマニュアル式でないのはありがたい。脱衣場の洗面台にはドライヤー、整髪料、綿棒、ブラシ等が置いてあり、カミソリ(100円)の販売機が横にある。 泉質:浴槽のお湯は、内湯・露天ともに無色透明無味無臭で、硫化水素臭漂う咲花の源泉とは全く異なる。温泉の掲示もされていない。内湯の浴槽の湯口からはお湯ではなくて水が注入されていた。注入された分だけ掛け流しにはなるが加熱循環されている。しかし塩素臭くもない。露天のお湯はぬるめなので、ゆっくり入るには好都合である。 コメント:咲花温泉にありながら咲花の源泉を堪能できないのは残念である。しかし、ひっそりとした静寂の中で、木々の緑を見ながら瞑想のひとときを過ごすには良い。某ガイドブックには「岩造りの露天風呂は、阿賀野川を望み爽快そのもの。」と紹介されているが、実際には阿賀野川は見えないのでご注意。 (No.329 2004/7/2) |
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